「学校も家も地獄」不登校になった娘を守るため、モラハラ夫から離れる決意をした母の選択
モラハラ家庭で、家族が「嘘を付く」ようになるのは、自然な反応
モラハラ家庭の中で、家族が嘘をつくようになるのは、自分を守るための自然な反応です。
・怒られる恐怖によって、正直に話すより「嘘をつく」ことを選ばされる
・嘘が発覚すると、さらに追い詰められる。その悪循環が続いていく
・「本当のことを言っても大丈夫」という安心感が、すでに失われている
そのような理由があるからです。けれど、責める側は、「嘘をついた」という事実しか見ません。“なぜ嘘をつくしかなかったのか”を考えることはなく、さらに罰を与えようとするのです。これもまた、モラハラに特有の支配の形なのです。
夫からの無視は続き、Aさん自身の心も、少しずつ削られていきました。そして、不登校になって一年ほど経ったころ、娘がぽつりとこう言ったのです。「学校も行きたくないし、家にいても怒られるから地獄」そのひと言が、Aさんの背中を押しました。
「この子を守れるのは、私しかいない」と思い、Aさんは女性センターに相談しました。夫のモラハラによって、自分も娘も傷ついていること。父親への恐怖で、娘の心が限界にきていること。そして、この家から離れたいと思っていること。
担当者はじっくり話を聞き、「よく頑張ってこられましたね。それはモラハラです。あなたと娘さんを守る方法を、一緒に考えていきましょう」そう言ってくれました。その言葉が、Aさんの胸に深く刺さったのです。さらにAさんは、市の教育支援センターにも相談しました。娘が不登校になった経緯、家庭内の緊張の中で心が限界になっていることを伝えると、担当者は「よく相談してくださいましたね」と言い、フリースクールを紹介してくれました。
娘は恐る恐る、フリースクールの見学へ行きました。そこには、同じように学校へ行けなくなった子どもたちが、それぞれのペースで過ごしていました。責められない場所。否定されない時間。その空気に触れた時、娘の表情が、少しだけやわらいだのです。
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