貧血、めまい、不眠…「カラダの血液が足りてない」人に飲んでほしい、体を整える「薬膳おみそ汁」。漢方と味噌のエキスパートが贈る、身近なのに意外な食材でつくるレシピ3選

なんとなく疲れが取れない、冷えや肌荒れが気になる――そんなプチ不調を感じていませんか?

病院に行くほどではない―― そんな“なんとなく”の不調を、「漢方・薬膳」の考え方を取り入れて毎日の料理でやわらげて、体も気分も少しずつ軽くしていきましょう。

漢方薬局を45年経営する薬剤師・国際中医師の川手鮎子氏と、新潟県の老舗味噌蔵元「えちごいち味噌」の川上綾子氏による「薬膳おみそ汁」のレシピ集から、本稿では「血液不足を感じている方」におすすめのおみそ汁を紹介します。

※本記事は書籍『心も体もおいしくととのう 薬膳おみそ汁――養生&長生き100レシピ』(川手鮎子、えちごいち味噌:著/自由国民社)から一部抜粋・編集したものです

 

「血虚」(血液不足)体質の方におすすめ!「おみそ汁」レシピ3選

そもそも「血虚」ってどういう状態?

血液は心臓の力で絶えず循環し、身体の隅々まで、栄養を運んでいます。血虚の原因は胃腸の働きが低下して血液の生成が足りなかったり、生理やその他の事情で血液が消耗したりする場合です。また血液を臓器まで運ぶ気の力が不足して起こる場合もあります。

そこで血虚の方は、一般的に顔色や爪の色、唇、舌などが白~黄色っぽい、血の不足で肌や髪を栄養できなくなると肌が乾燥しやすくツヤが無い、髪にツヤがなくパサパサする、かすみ目や渇き目、瞼のけいれんなどが現れやすくなります。その他、めまいや立ち眩みなど貧血状態が起こりやすい、不安感が起こったり動悸がしやすい、などの症状が出やすくなります。

生理は遅れることが多く、色は淡紅色、シクシク痛むのが特徴です。子宮に血が充実する生理前より生理の後半から生理後にかけて痛みが出ることが多いです。

 

〈おみそ汁の基本の作り方〉

●分量について
基本的に2~3杯分が出来上がる分量です。お椀や器の大きさ、食べる人数などによって、水の量、具材の量、みその量、煮る時間などを調整してください。

●お出汁について
レシピは、基本的には具材を煮て最後に市販の小パックに入った削り節を1袋入れて全体を混ぜてから火を止めてみそを溶き入れる作り方です。お出汁はお好みの方法で作ってください。

 

スルメイカとほうれん草と舞茸のおみそ汁

舞茸とイカのうま味だしが効いている。新鮮なイカとほうれん草の色合いが鮮やか

イカとほうれん草は血を補う補血の効果、身体を潤す働きもある食材です。舞茸は気を補う補気の働きと、便秘気味の方におすすめの通便の働きを持つ食材です。

血虚の方は腸の潤い不足でコロコロ便の方が多いのです。貧血の予防や改善、疲労回復、肌荒れ、便秘など血虚体質の方の毎日のおみそ汁におすすめしたい一杯です。

〈材料〉
生スルメイカ:約100g
ほうれん草(下茹で済):3株
舞茸:50g
水:500㎖
みそ:大さじ2(36g)

【作り方】
1.鍋に水と手で割いた舞茸を入れて火にかけ、沸騰してから3分ほど煮ます
2.カットしたスルメイカを入れて2分ほど煮てカットしたほうれん草を入れて再び沸いたら火を止めてみそを溶き入れて完成です

 

豚白もつと大根と長ねぎたっぷりしょうがのもつ煮風おみそ汁

いったん冷ました味シミの大根とたっぷりのしょうががおいしいもつ煮風の一杯

豚肉は気血を補い身体に潤いを与える食材で、豚の腸である豚白モツは、腸に潤いを与える潤腸の働きもあり便秘の傾向のある方にもおすすめの食材です。

ねぎとしょうがは風邪をひきそうなときに身体を温めてくれる食材です。大根は消化を助ける食消の働きで胃もたれや消化不良を助けてくれます。

血虚体質で胃腸の働きが悪い方や、寒がりの方、風邪をひきそうなとき、などにおすすめしたいおみそ汁です。

 

〈材料(3~4杯分くらい)〉
豚白もつ(下茹で済):200g
大根:5cm
しょうが(スライス):8~10切れ
長ねぎ:適宜
酒:大さじ2
一味 or 七味唐辛子:(お好みで)適宜
水:900㎖
みそ:大さじ2(36~54g)

【作り方】
1.鍋に水といちょう切りにした大根とスライスしたしょうがと豚白もつを入れて火にかけます
2.沸騰したらアクを取りみその半量を溶かし入れ酒を入れて15分ほど煮込みます
3.大根が柔らかくなったら、みその残りの半量を溶き入れ味を調えて火を止めて1~2時間ほどおいて冷まし味をしみこませます
4.再び火を入れ温めて盛り付けたら小口切りの長ねぎをのせ、お好みで一味唐辛子をかけて完成です

 

牛肉とじゃがいもといんげんのおみそ汁

牛肉にじゃがいもといんげんを合わせて肉じゃがみたいで食べ応えあるおいしい一杯

牛肉は血と気を補う、補気、補血の働きを持つ食材です。じゃがいも、いんげんは共に胃腸の働きを助けてエネルギーをチャージしてくれる益気の食材です。

血虚体質の方、産後や病後などで体力回復が遅れている方、ハードワークが続いて気力がなくなったときなどご家族の皆様におすすめできるおみそ汁です。

〈材料〉
牛肉(切り落とし):80g
じゃがいも:2個
いんげん:5~6本
削り節:2~3g
水:600㎖
みそ:大さじ2(36g)

【作り方】
1.鍋に水と半月切りのじゃがいもを入れて沸騰してから5分ほど煮ます
2.カットしたいんげんを入れて約2分ほど煮て、じゃがいもが柔らかくなったら牛肉を広げながら入れます
3.牛肉の色が変わったら削り節を入れて全体を混ぜ、火を止めてみそを溶き入れて完成です

 

ここまでの記事では、「血液不足」におすすめな味噌汁レシピを紹介しました。つづく関連記事では、飲みすぎ食べ過ぎや、生理前のイライラ、天気による体の痛みなど「お悩み別の味噌汁レシピ」をお届けします。
つづき>>飲みすぎ食べ過ぎ・生理痛・腰痛や膝痛…みそ汁でやわらぐってホント!?漢方と味噌のエキスパートが開発した「薬膳おみそ汁」の作り方

 

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■著者:
川手鮎子(かわて・あゆこ)
漢方薬局を45年経営、西洋医学の薬剤師の資格も持つ中医学のエキスパート。薬剤師・国際中医師(世界中医薬学会連合会認定)・生活習慣病指導士(日本ホリスティック医学協会認定)。

えちごいち味噌(えちごいちみそ)/株式会社越後一 川上 綾子
2019年3月より出勤前に自身の朝ごはんで作ったおみそ汁の写真をInstagramに投稿しはじめる。新潟県長岡市でみそを専門に造る株式会社越後一は全国味噌鑑評会、新潟県みそ品評会等で数々の最高賞受賞歴があり技術力に高い評価を得ているみその製造元である。

 

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