子どもの前で殴られ警察へ。「戻ってきてくれ」と泣く夫を置いて、看護師妻が選んだ新しい人生は
「何を言っても無駄」と無気力になってしまって
それからというもの、Cさんは言い返すことをやめました。言い返せば口論になる。そして最後には暴力へと発展する。それがわかってしまったからです。夫に何か言われても、ただ黙って頷く。理不尽なことを言われても、目を伏せてやり過ごす。そんな毎日になっていきました。
仕事で疲れ果てて帰宅しても、まず気にするのは夫の機嫌です。今日は怒鳴られるだろうか。何が地雷になるだろうか。家に帰るたび、Cさんの体は緊張していました。本来、家は心と体を休める場所のはずです。でもCさんにとって家は、もうひとつの戦場になっていました。夫の責めるような言葉は、その後も毎日のように続きました。それでもCさんは、黙って耐えるしかなかったのです。
そんなある日のことでした。子どもの目の前で、夫はいつものように怒鳴り始めました。そして食器を投げつけ、Cさんに激しい暴力を振るったのです。床に倒れた母親を見て、子どもは泣き叫びました。Cさんは朦朧としながらも、とっさに子どもを抱きしめました。「この子を守らなければいけない」そう思い、警察に電話したのです。
警察官の前で、夫が言ったこと 次ページ
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モラハラカウンセラー
麻野祐香
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