定年まで単身赴任の夫は「コンビニ食ばかりで心配…」。52歳妻、ようやく夫と暮らすために上京。「やってみようかな」と軽いノリで参加して、ハマったこと

2026.06.18 LIFE

日々が飛ぶように過ぎていくなか、自分のあり方に漠然と迷う40代50代。まるでトンネルのなかにいるような五里霧中ですが、そんななか「ほんのちょっとしたトライ」で自分のあり方を捉えなおすには、「最初の一歩」に何をしてみればいいのでしょうか。

オトナサローネ読者にインタビューを行い、リアルな女性の人生をお届けする本シリーズ。今回は鹿児島で暮らしていたリエさんが、子育てが終わったのを機に夫の単身赴任先である東京に引っ越し、ハマってしまった“あること”についてお届けします。

 

◾️リエさん
鹿児島県出身の57歳。現在は東京都北区で58歳の夫と2人暮らし。30歳の息子、28歳の娘はそれぞれ家庭を持ち、独立。

【私を変える小さなトライ#47】

 

単身赴任のため13年間、鹿児島と東京で別居生活

現在、東京都北区で夫と暮らすリエさん。もともとは家族で鹿児島県霧島市で生活していました。長男が中学3年の時に、夫が東京に転勤となり、別居生活が始まりました。当初は、家族みんなで引っ越すことも考えましたが、子どもの受験もあり、夫一人で単身赴任してもらうことに。

仕事をしながら、子どもの弁当を作り、一人暮らしの母親の様子を見にいく毎日。
「家のことも、親のことも何から何まで全部、自分一人でやらなくちゃいけなかったので、とにかく慌ただしい13年間でした」
40〜50代前半は自分のことは後回しの生活だったと振り返ります。

 

 

子育て中は専業主婦。35歳で社会復帰してスーパー、ドラッグストアに勤務

リエさんは短大の食物栄養科を卒業後、養護学校で栄養士として働いていました。管理栄養士の資格を取得し、23歳で結婚後は学校やクリニックで正社員として勤務していました。2人目が生まれたあとの29歳で仕事を辞め、専業主婦として子育てに専念。子育てが少し落ち着いた35歳でスーパーの品出しなどパートの仕事を始めました。その後は一般用医薬品を販売するための国家資格「登録販売者」の資格をとり、ドラッグストアで10年以上、医薬品の販売をしていました。

 

 

コンビニ食で過ごす夫のため、東京行きを決意

リエさんが「東京に行こう」と決めたのは、52歳の時。2人の子供が就職し、「やっと落ち着いた」と感じた頃です。

というのも、夫は単身赴任先の東京で忙しく仕事をしていて、自炊をするようなタイプではないため、食事は近くのスーパーやコンビニの弁当などで済ませることが多かったのです。
「体、大丈夫かな? 行くとしたら、今だな」
子育てが終わった今なら、東京に行って夫と一緒に暮らせる。「栄養面でのサポートをしなければ」と、切実に感じました。

心残りは年老いた母親を鹿児島に残していくことでしたが、「帰ってくるのを待っているから、行っておいで」と背中を押してくれました。鹿児島生まれ、鹿児島育ちのリエさんにとって、「東京で暮らす」ことは考えられないことではありましたが、単身赴任中の夫の健康面の心配が勝りました。

上京したリエさんは、夫の身の周りの世話をするだけでなく、大学病院の総合受付でパートもし始めます。
「登録販売者の資格を持っているので、ドラッグストアの仕事ならすぐにでもできますが、せっかく一緒に暮らし始めたので、土・日曜が勤務ではない、違う仕事を選びました」

 

 

「そば打ちの体験教室がものすごく楽しかった」

東京での暮らしにも慣れてきたある日、53歳のときに夫と2人で「そば打ちの体験教室」に出かけたことが、リエさんのその後の人生を変えました。

「夫と2人で『行ってみようか?』と軽いノリで参加してみたら、ものすごく楽しくて、ハマっちゃったんです」とリエさん。「なんでこんなに楽しいんだろう」と、すぐに初心者用のそば打ち道具を買い揃え、土・日曜ごとに、2人してそば打ちに勤しむ日々。「そば打ちをやって、やって、やりまくる週末でした」と当時を振り返ります。

YouTubeを見て、「ここはこんなふうにするんだな」とそば打ちの技術を研究し、
「そば生地の上手な畳み方がわからない」
「茹でてもボソボソに切れてしまうのはなぜ?」
「のしの細かい作業はどうするのが正解?」
やればやるほど、疑問が湧き上がってきて、「もっと知りたい」という欲求が湧き上がってきました。

 

 

独立開業のためのプロ・コースを受講

そこで、リエさんが門を叩いたのが、東京・立石にある「江戸東京そばの会」でした。「玄庵」というそば屋が主宰するそば打ち教室で、「そば打ち短期集中コース」と「プロ・コース」があり、「プロ・コース」を受講した人の中から、そば屋を開業する人が多数輩出されています。

リエさんは「プロ・コース」、夫は「そば打ち短期集中コース」を受講しました。夫がリタイアしたらいずれは鹿児島に帰る予定です。「その頃から、鹿児島に戻ったら夫婦で『何かしたい』という気持ちがうっすらと芽生えていました。田舎に帰るときのために、そばを習得しておくのはいいんじゃないかと漠然と考えていた」といいます。

つづく関連記事「きっかけは「そば打ち体験教室」。53歳から5年かけて「Uターン開業」に向けて準備中!夫の赴任先で見つけた、夫婦の新しい目標では東京に引っ越したリエさんが、そば打ち体験をしたことからそば粉にハマり、そば粉スイーツ販売を始めたお話をお届けします。

 

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白髪染めをやめた。矯正を始めた。ドライヤーを買い替えた。骨密度検査をした。習字を始めた。寝る前にストレッチを続けている。資格を再取得した。ママ友と温泉旅行に行った。2㎏やせた。子どもとオンライン英会話を続けている。断捨離した。終活してる。離婚を決意した……などなど、どんな小さなことでも大丈夫です!

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