「誰かのぬくもりを求めていいですか?」アラフォー恋愛事情・40歳夏海の場合3

「お姉さんは、どんな風に飲みたい?」

テーブルに置かれた飲み放題のボトルから薄いウーロン割を作ってくれながら、ヒカリくんが尋ねてくる。

 

「大勢で賑やかに飲みたい? それとも、俺と2人で飲みたい?」

「うーん、2人かな」

女は私ひとりなのに、何人もに囲まれるなんて、どこを見たらいいのかもわからないし、困る。

 

>>誰かのぬくもりを求めていいですか?40歳・夏海の場合(3)……「40女の恋愛事情」story6 毎週火曜18時更新中

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「じゃあ、明るく飲む? しっとり飲む?」

「どちらかというとしっとり……かな」

ヒカリくんは、私がより楽しめるように、いろいろと好みを探ってくれる。

とても気づかってくれて、いい人だなと思う。

 

「わかった。じゃあ今夜は俺と2人でしっとり飲もう!」

彼は私の顔をじっと見つめながら、グラスを合わせてきた。

カチリと音がした。

 

さっき初めて会ったばかりの男の人と、2人きりでお酒を飲んでいる。

こんないきなりな展開も、ここがホストクラブだったら、当たり前のことらしかった。

 

私は、私が指名した彼と、私の好きなノリでお酒を飲むことができる。

私がお金を払っているから、願いを叶えてもらえるのだろう。

でも、年の離れたホストと、なんの話をしたらいいのか、わからない。

 

ただ、手を握ってもらいたいだけなのに。

どうしてもそれを、言い出せない。

 

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