吉田沙保里、引退理由を「女性としての幸せのため」にねじ曲げたの誰だ?
レスリングでオリンピック三連覇、霊長類最強女子とも謳われた、吉田沙保里選手(以下、吉田サン)が「レスリングはすべてやりつくしたという思いが強い」と現役引退を発表しました。
東京オリンピックを来年に控え、自国の選手が金メダルを取るのを見たいと思うのは、国民としてごく自然なこと。吉田サンもリオデジャネイロ五輪で銀メダルだっただけに、東京オリンピックでリベンジの金メダルをという気持ちと、亡きお父さまから「引き際が大事、やっぱり勝って終わることが大事」とずっと言われていたこと、若手選手の成長著しいこともあって、引退を決めたそうです。
今後について聞かれた吉田サンは具体例としてコーチをあげ、その他にも「レスリング一筋でここまで来たので、レスリング以外のこともやってみたい思いも強いですし、やっぱり女性としての幸せも絶対につかみたい」と述べました。
好感度抜群の国民的ヒロインの引退にワイドショーも、吉田サンの会見を中継します。「感動をありがとう」としめくくるのかと思いきや、話はおかしな方向に展開していくのです。
結婚、出産のために引退したと誘導するコメンテーターたち
吉田サンが「女性としての幸せ」という言葉を使ったからでしょう、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)の男性コメンテーターは、この「女性の幸せ」を結婚、出産と解釈し、「東京五輪に出れば、そっち(結婚、出産)の準備にもっと時間がかかってしまう」、
別の男性コメンテーターは「もしかすると、交際相手ができたりしたのかなと思ったんですけど」「結婚して出産することを考えれば、早いほうがいいのは間違いないですよね」、別の女性コメンテーターは「吉田さんの場合は、家庭に憧れていらっしゃるので、悩まれているのがわかりますよね」と発言しました。
話が微妙にねじまげられているのに、お気づきでしょうか。
吉田サンはアスリートとして、やれることをやったので選手生活にピリオドを打った。セカンドキャリアとして後進の指導やタレント業に加え、プライベートも充実させたいと述べたと私は理解しました。しかし、コメンテーターたちの発言で考えると、「結婚や出産の年齢を考えると、もうモタモタしていられないので引退した」、つまり、結婚や出産のために、東京オリンピックをあきらめた形になっている。同番組では、「37歳の妊娠は難しいのではないか」とか、不妊治療がどうのとか話が進んでいました。
吉田サンは引退し、次の人生を始めるといっただけ。それなのに結婚も出産も間に合わないかも、不妊治療しないといけないなどと、公開セクハラされないといけないのでしょうか。
ワイドショーに出るコメンテーターたちは、それぞれ専門分野があって、良識がある人のはず。それでは、なぜこんな発言が飛び出すのでしょうか。それは、吉田サンだから、ということがあると思うのです。
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