戦国時代にも逃れられなかったアルハラ。「職場の飲み会」がなくならない歴史的理由とは?

2026.07.01 LIFE

酒の席が苦手な人はいつの時代もつらい

令和の今でも、上司や先輩など目上の人からの酒を断るのは失礼という考え方が、一部では依然として根強く残っています。その一方で、自分より立場が下の人に酒を強引に勧める行為は、“アルハラ”(アルコールハラスメント)として批判されるようにもなりました。

 

戦国時代においても酒に関するマナーやお作法がありました。例えば、武田家の軍学書『甲陽軍艦』には「仲が悪い人に酒を勧められても、嫌がらずに盃を重ねましょう」と記されています。また、今川了俊による『今川大双紙』には「盃を出されてから断るのは失礼」と記載されています。

 

現代と同様、戦国時代にも、寄り合いや宴は欠かせないものでした。本放送回でも、織田信長(小栗旬)が安土城の完成を祝う宴を催し、家臣は酒とごちそうを前に相撲や能を楽しんでいましたが、これは現代でいえば職場の記念パーティーや大々的な打ち上げです。当時、こうした宴の席に「酒が苦手」「家で休みたい」といった理由で参加しないことは、認められませんでした。

 

とはいえ、戦国時代にも酒を好まない者も当然いました。例えば、毛利元就、明智光秀、織田信長については、当時の資料を踏まえて、酒をあまり好まなかったと指摘する識者が多くいます。筆者自身、飲み会はあまり好まないほうで、コロナ禍には「今後も飲み会がなくなるかも。よかった」と思うこともありました。しかし、こうした予想は大きくハズレ、飲み会はコロナ前と同じように開催されています。今は、少なくとも戦国時代から存在した酒の席が突然消えることはないと思っています。

 

◆戦国武将と現代人の酒の嗜み方に共通点がある?

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