
婚活中のセックス、傷つくことも多かった。【40代、50代の性のリアル】#6(前編)
結婚相手に何求めるか。ひとつだけ挙げるのがむずかしいなら3つ挙げるとする。当然、人それぞれだろうがそのなかに「セックスの相性」が入る人はどのくらいいるだろう。筆者の場合、3つとなると迷うところだが5つ挙げるとすれば確実に入る。「結婚相手に求めるものランキング」のようなアンケート調査を見ると、セックスを重要視する人はとても少ないことがわかる。
セックスは結婚生活において重要だけど一部でしかないからそれも道理で、しかしこれが一致しないことで苦しい思いをしている夫婦、カップルは世の中にごまんといるし、離婚の原因にもなる。
不倫の恋を振り切り、婚活スタート
#4に登場したアオイさんは、東北地方在住の女性。結婚、離婚、6歳年下の男性との不倫の恋愛を経て、42歳で婚活をはじめた。
「歳下の彼とは別れたはずなのにまた会ってしまい、を繰り返して、41歳になるぐらいまでずるずる続きました。われながら、ほんと往生際が悪かったです。メンタルヘルスを崩したので何をやってもうまくいかなくなり、そうするとますます自己嫌悪に陥り……と負のスパイラルから抜け出すためにも、健康的な恋愛を新たにはじめなきゃ、って思い立ったんです」
20代での結婚生活が幸せとはいえないものだっただけに、再婚の願望はさほどなかった。しかしこの後の人生をひとりで生きていくのは怖かった。これまでネット婚活と結婚相談所を利用しながらパートナーを探してきたが、知り合った男性と実際に会うかどうかの基準は“セックスできるか否か”だった。
歓迎してくれたので、寝てみたら
最初の結婚では、ほんとはセックスが嫌いだけど夫婦になるなら応じなきゃ、と無理して受け入れていたアオイさんがこんなふうに考えるようになったのは、不倫の彼との経験が確実に影響している。
「婚活で最初に踏み込んだ関係になったのは、関西に住む開業医の男性。8歳年上のバツイチでした」
その男性、ヨシオさんに東北を訪れる用事ができたと聞き、ごく短い時間ながら顔合わせをした。それを境にヨシオさんが積極的になり、航空券を送ってきた。それで自分が住む地域まで来てほしいとメッセージが添えられていた。
「ホテルも別々の部屋を取ってくれるというので、思い切って行くことにしました。昼は観光、夜は彼の馴染みの店でに連れていってくれたんですけど、私にはもったいないくらいの素敵なお店で。それ自体はとてもうれしかったのですが、その後のお誘いを断りづらくなってしまいました」
その夜、アオイさんは宿泊先のホテルで彼と関係をもつ。早すぎると思ったが、セックスの相性を見極めるためと自分にいい聞かせた。しかし……。
一度だけではわからない?
「下手くそ! と突き飛ばしたくなりましたね」
とアオイさん。ヨシオさんは51歳という年齢から思うようなパフォーマンスができなかったようだが、それに関してはアオイさんも気にしていない。肉体的な男らしさを見たかったわけでもない。
「だけど自分がうまくできないのを、君の配慮が足りないと私のせいにするのは違うと思うんです。そもそも独りよがりなセックスだったから私は苦痛に耐えていたうえに、なんでそんなこといわれなきゃいけないの、って。実は昼に観光していたときも、彼のふるまいについて『ん?』と違和感を覚えることが何度かあったんです。オンライン上の会話だけではわからなかったことが見えてきたというか。その勘を大事にすればよかったですね」
しかし、一度だけで判断するのは失礼に当たるとも考え、アオイさんは翌月に再びヨシオさんと会う。
「やめておけばいいのに、再びセックスしたんです。でもうまくいかなくて、またも私のせいに。離婚後すぐに婚活をはじめたのであれば、当時の私は気持ちよくなくても“セックスってそんなもの”と思っていたので、男性から責めらたら鵜呑みしていたでしょう。私が悪いんだ、と自分を責めたかも」
「引っかかるところがある男」との顛末は?
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