なぜ私は先送りしちゃうの? を自覚することからスタート!【ADHD女子#27】

じっとしているのが苦手、集中が続かない、衝動的に行動してしまう…ADHDと診断されていなくても、このような特性をかかえることで「生きにくさ」を感じている人は多くいます。今回は、臨床心理士による著作「ADHD脳で困っている私がしあわせになる方法」から、「ツライ」を「楽」に変えるヒントをお送りします。

「先延ばし」「あと回し」が多くても だらしない、意志が弱い、わけじゃない

スケジュールを立てたらあとは実行するだけ!

ですが、 ここで大きな問題が浮上します。

書いてある時間になっても着手しない、という大問題です。

そう、 先延ばしグセ。

どうしたらいいかを考える前に、 なんでそうなっちゃうのか考えてみましょう。

だらしないから?怠け者だから? 意志が弱すぎるから?

うーん……そう言ってしまうのは簡単ですが、 その背景にある感情はほんとうに複雑で多種多様なのです。

たとえばこんな感じ。

 

①完璧主義。

「どうせやるならこんな感じやあんな感じにしたい」 と夢は広がるものの、

理想像に向かう道筋がわからない。安易に手をつけると失敗しそうなので着手できないのです。

 

②恐怖感。

「こんなたいへんそうな仕事、 私にできるんだろうか。 いや、 きっとムリ。 やり始めるのが怖い」

そんな恐怖感が、 最初の一歩を踏み出す勇気を奪ってしまうこともあります。

 

③やる気待ち。

「ムクムクやる気が出てくる瞬間」 というのは誰にでもあるものです。

とくにADHDタイプにとってこの瞬間は快感ですし、 一気に仕事がはかどることも (まれに) あります。

それを待つことを言いわけにして、 いまはやらない。

 

④ギリギリ好き。

夏休みの宿題や受験勉強などの経験から

「締め切りギリギリになってからのほうがやる気が出る」

と思い込んでいる。

でもそれでは間に合ったためしはないはず。

 

⑤やりたくない仕事。

「まったく興味のない仕事」

「誰にでもできるやりがいのない仕事」

を押しつけられて、 やる気が出ないというのもありがちです。

そういう仕事は

「7割の力でやろう」

と力を抜いてとり組む人が多いのですが、 私たちは0か100か。

100の力を出す気になれない仕事は0になってしまうのです。

 

⑥いまやろうと思っていたのに言うんだもん。

おかげでやる気なくなったよ。という感じで、 言われたからやりたくないケース。

 

⑦それどころじゃない。

いつも複数の仕事をかかえていっぱいいっぱい。 ちっとも余裕がない。

先送りできるものはとことん先送り。

もしかしたら一生やらないかも。

 

⑧結果がすぐ出ない。

「とても1日では終わらない、 どう考えても長時間かかる」

そんな仕事に手が出にくいのもADHDタイプによくあること。

結果がすぐに出て、 刺激が強いものが好きなので、 ゆるく長い課題は先送りしてしまいます。

 

⑨時間がとれない。

⑦や⑧と似ていますが、

「この部屋を片づけるにはどう考えても3日は必要。 まとまった休みなんてとれないから、 何もできない」

と考えている人も。

 

>>次へ(2/27   22:30更新)

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