「もうじゅう」ではありません。「禽獣」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「禽獣」です。
「禽獣」の読み方は?
「〜獣」とあることから「もうじゅう」とも読みたくなるところですが、肉食で、性質の荒い動物を表す「もうじゅう」は「猛獣」と書きます。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「きんじゅう」です。
「禽獣」とは
鳥と、けもの。鳥獣。また、恩義を知らず、道理をわきまえない人のたとえ。きんじゅ。
出典元:精選版 日本国語大辞典
という意味です。
「禽」には
①とり。鳥類の総称。
②鳥や獣類の総称。
③とらえる。いけどる。とりこにする。いけどり。出典元:禽|漢字一字|漢字ペディア
という意味があります。
この漢字はものの形をかたどって描かれた「象形文字」で、鳥をあみごととらえる形をかたどっています。そこから鳥をとらえる意味を表すようになりました。
「禽」には音読み「キン」の他、訓読みに「とり・とら(える)」がありますが、「禽」がつく言葉のほとんどは「キン」と読みます。
たとえば
- 猛禽(モウキン)
- 家禽(カキン)
- 小禽(ショウキン)
- 水禽(スイキン)
- 鳴禽(メイキン)
などが挙げられます。
「猛禽」と「家禽」は聞いたことがある人もいるかもしれません。「猛禽」は“鳥獣類を主食とする鳥類の総称。(出典元:精選版 日本国語大辞典)”で、代表的な鳥にはタカやフクロウが挙げられます。「家禽」は“肉や卵を利用する目的で長い年月にわたって飼育されている鳥。(出典元:精選版 日本国語大辞典)”を指し、代表的な鳥にはニワトリやアヒルなどが挙げられます。
「小禽」「水禽」「鳴禽」は見慣れない言葉かとは思いますが、「禽」の前につく漢字が示す通り、“小さい鳥”、“水上、水辺で生活する鳥”、“よい声でさえずり鳴く鳥”を意味します。
「鳴禽」の読みには要注意です。「鳴」は
- 音読み メイ(常用漢字表外)ミョウ
- 訓読み な(く)・な(る)・な(らす)
と読みます。「なききん」と読んでしまわないよう注意しましょう。
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