気になる「閉経」の平均年齢は? 生理はいつまであるの?40代が知っておきたい更年期(前編)

来るはずの生理が急に飛んだり、自分だけ急に暑いと感じたり。20代のころは「たまたまでしょ」で片づけていた体調の変化も年齢を重ねるにつれ「いよいよ更年期!?」と不安になることが……。

大人の女性なら知っておきたい、更年期の基礎知識をお届けします。

 

日本人女性の平均閉経年齢は約50歳

 

卵巣にも寿命があるって、ご存知ですか? 卵巣の寿命は約50年。50歳前後になると卵巣ホルモンが減少し、月経がストップします。月経が1年間来なければ「閉経」と診断。

 

更年期とは閉経の前後の約5年ずつ、計約10年間のことを指します。つまり、閉経を迎える前から、更年期は始まっているんですね。50歳で閉経した場合なら、45歳から55歳が更年期にあたるわけ。

 

気になる閉経のしかたですが、人それぞれ。いきなり月経がストップする人もいれば、だんだん間隔があいてなくなる人も。もっとも多いのが、閉経が近づくにつれて出血量が少なくなり、月経と月経の間隔は長くなるケース。でも、誰もがこのパターンをたどるわけではなく、ホルモンバランスによっては出血量が多くなることもあります。

 

「50歳になった月に月経が来ず、そこからピタリとストップしました。あっけないというか、潔いというか…(53歳・教師)」

「49歳の時点で、月経が1カ月継続。不安になって婦人科を受診したところ、女性ホルモンのバランスが乱れていると診断。もうすぐ閉経なのかなあ(51歳・営業)」

「現在53歳ですが、まだ月経はあります。母も50代半ばまで月経があったそうなので、私も体質が似ているのかも(53歳・専業主婦)」

 

今自分がどのような状態であるかを知りたい時は、産婦人科で女性ホルモンの検査を行いましょう。また、閉経が近づくと基礎体温の低温期が続くようになります。基礎体温を測っていると、ある程度は自分でも判断することが可能です。

 

これまで規則的に分泌されてきた女性ホルモンが減少することで、更年期を迎えると心身に不調を覚える人も。更年期を迎えた女性のうち、およそ9割が何らかの症状を感じると言われています。

 

代表的な更年期の症状

・ホットフラッシュ(急に暑くなって汗をかく)

・イライラ・ゆううつな気分になる

・肩こりや腰痛、手足の節々が痛む

・眠りが浅くなる

・性交痛を感じる

 

「真冬でも、したたるほどに汗をかくことが。美容研究家の佐伯チズさんが行っていたという対策法を真似て、いつでも凍らせた保冷材を持ち歩いています」(49歳・販売)

「だるくて、だるくて全くやる気が出ません。その上、気持がふさいで、わけもなく涙が出てくる始末。私どうしちゃったのかな」(55歳・専業主婦)

「おっとりしていて、人と言い争うことなんて全くなかった私。なのに、気がついたら一日中部下を怒鳴り散らすようになってしまいました。頭ではいけないとわかっているのに、カーッとなると自分でもコントロールできなくて」(56歳・マスコミ)

 

また、更年期を迎える=それなりのお年頃。加齢による体調に変化が出る人や、介護や子供の受験、職場での重圧などが心身の症状になって表われる人もいます。この時期の不調がすべて更年期だけが理由ではないということも頭に入れておくと、対策が取りやすくなるかもしれません。

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