「みずぬくむ」ではありません。「水温む」の読み方、知っていますか?

2022.06.23 QUIZ

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「水温む」です。

「水温む」の読み方は?

「温」の訓読みを聞かれたら、「あたた(か)」「あたた(かい)」「あたた(まる)」「あたた(める)」がすんなりと思い浮かぶかと思います。とはいえ、「水温む」の読みは「みずあたたかむ」ではありません。

「温」の訓読みは、先で紹介した読みの他、常用漢字表外の読みにはなりますがあと6つもあります!

まずは正解を見てみましょう。

正解は……

「みずぬるむ」です。

「水温む」は

春の日ざしを受けて、池や沼などの水温が少し上がることをいう。水の中に生き物も戻ってくる。

出典元:西東社編集部『今日から役に立つ! 常識の「漢字力」3200』p.229(西東社、2016年)

という意味で、春を表す季語です。

「温」の訓読み

まず「温」の音読みには、「オン」と常用漢字表外の「ウン」があります。

一方訓読みは、冒頭で紹介した「あたた(か)」「あたた(かい)」「あたた(まる)」「あたた(める)」の他に、常用漢字表外の読みで

  • ぬく(い)
  • ぬる(い)
  • ぬく(める)
  • ぬく(まる)
  • たず(ねる)
  • つつ(む)

があります。

「温かい」とあったら読みは「あたたかい」ですが、「温い」とあった場合には「ぬくい」または「ぬるい」と読みます。「あたたかい」と読まないよう注意しましょう。

なお「温ねる(たずねる)」は“復習する。よみがえらせる。(出典元:たず−ねる|言葉|漢字ペディア)”という意味です。

「温ねる」だけだとその意味にピンと来ないかもしれませんが、「温故知新」という四字熟語なら知っている人は少なくないはず。「温故知新」は「故きを温ねて新しきを知る」すなわち先人の知恵に学ぶことを意味します。

「温故知新」の漢字に対して「なぜ『温』の字を使うのだろう」と思っていましたが、「温」という漢字には「あたたかい」以外にもさまざまな意味があるんですね。

 

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