「ちょうひげ」ではありません。「丁髷」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「丁髷」です。
「丁髷」の読み方は?
「髷」は日常生活であまり見かけない漢字かと思います。「ひげ」を表す漢字によく似ていますが、「ひげ」は「髭」と書き、「髷」とは異なります。そのため、「丁髷」を「ちょうひげ」と読むのは残念ながら不正解。
ですが「丁髷」の意味を見ると、読み方がすんなりと分かるはずです。
「丁髷」は
江戸時代、男子に行われた髪形の一。額髪をそりあげ、後頭部で髷を結ったもの。髷の形が「ゝ」に似ているのでいう。のち、男髷の通称。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
正解は……
「ちょんまげ」です。
“髷の形が「ゝ」に似ているのでいう”とありますが、この「ゝ」は「くり返し符号」または「踊り字」と総称されるものの一つです。他の踊り字には「々」や「く」「〃」などが挙げられます。使用例としては「やゝ」や「人々」などが挙げられます。
これらの踊り字には読みはないとされています。記号の説明として『三省堂国語辞典第5版』では「々=同の字点(ノマ点)」「ゝ=一ツ点」「く=くの字点」「〃=ノノ点」といった記載はありますが、一般的に「これらは文字ではなく記号のため読み方はない」とされています。
ですが、踊り字「ゝ」には「ちょん」という呼称があります。「丁髷」の「丁」は当て字で、「丁」単体では「ちょん」とは読みません。
参考文献
- 「々」「ゝ」「ゞ」などの読み方を知りたい。 | レファレンス協同データベース
- ことばQ&A – 国語研の窓 – ことば研究館
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