「ちょうひげ」ではありません。「丁髷」の読み方、知っていますか?

2022.12.05 QUIZ

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「丁髷」です。

「丁髷」の読み方は?

「髷」は日常生活であまり見かけない漢字かと思います。「ひげ」を表す漢字によく似ていますが、「ひげ」は「髭」と書き、「髷」とは異なります。そのため、「丁髷」を「ちょうひげ」と読むのは残念ながら不正解。

ですが「丁髷」の意味を見ると、読み方がすんなりと分かるはずです。

「丁髷」は

江戸時代、男子に行われた髪形の一。額髪をそりあげ、後頭部で髷を結ったもの。髷の形が「ゝ」に似ているのでいう。のち、男髷の通称。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

という意味です。

正解は……

「ちょんまげ」です。

“髷の形が「ゝ」に似ているのでいう”とありますが、この「ゝ」は「くり返し符号」または「踊り字」と総称されるものの一つです。他の踊り字には「々」や「く」「〃」などが挙げられます。使用例としては「やゝ」や「人々」などが挙げられます。

これらの踊り字には読みはないとされています。記号の説明として『三省堂国語辞典第5版』では「々=同の字点(ノマ点)」「ゝ=一ツ点」「く=くの字点」「〃=ノノ点」といった記載はありますが、一般的に「これらは文字ではなく記号のため読み方はない」とされています。

ですが、踊り字「ゝ」には「ちょん」という呼称があります。「丁髷」の「丁」は当て字で、「丁」単体では「ちょん」とは読みません。

 

参考文献

  1. 「々」「ゝ」「ゞ」などの読み方を知りたい。 | レファレンス協同データベース
  2. ことばQ&A – 国語研の窓 – ことば研究館

 

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