意外に知らない和食のテーブルマナー。口に残った果物のタネ、ペッと吐くのは論外ですが、正解はどうすれば?

2023.01.01 WORK

新年を迎え、和食の席にお呼ばれすることがあるかもしれませんね。和食の食べ方で気をつけたいのは箸の使い方です。今回は、特に間違えやすいポイントをピックアップし、(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生に教えていただきました。

【 気品を身につけるシンプルな教え#62和食のマナー編 】後編

 

口に残ってしまった魚の骨や果物の種は、皿に戻せばよい?

懐紙は汁気の多いお料理の時に受けるだけでなく、例えば、口に残ってしまった魚の骨や果物の種などはお皿に戻さずに懐紙を使用するとスマートです。口元を隠すように懐紙にとり、中身が見えないように包んでそっと目立たない位置に置き、最後は持ち帰ります。

食事に行く際には、懐紙をポーチに入れてバックに用意しておくことをおすすめします。

季節に合わせた柄入りの懐紙もありますので、日本の文化でもありますので、楽しんではいかがでしょうか。

あまり見かけない懐紙ですが、ネット通販のほか、デパートならばお茶道具のフロア、また地域の歴史ある文具店でも取り扱いがあります。昨今はダイソーなど100均でもキッチン用品などのコーナーでも見かけることが。

 

お料理を口に運んだ瞬間から口元を手に当てたまま召し上がったりなさらぬよう

口元を手で覆うしぐさは、手がテーブルと顔に何度もいったりきたりするので、まわりの方々にとってあまり心地いいとは思えません。

箸を持たない手は、お皿に手を添えるなど、せわしなく動かすのではなく落ち着いたしぐさで食事や会話を楽しみましょう。

 

 

箸を小鉢の上に置く「渡し箸」や、料理を取り分ける際に自分の箸を逆さに持ち帰る「逆さ箸」は、なさいがちなので注意を

日本人が食事を共にする時、相手に不快感を与えないための箸のタブーはご存じかと思われますが、その数は実に70を超えます。

たとえば、箸を小鉢や椀の上に置く「渡し箸」や、料理をとりわける時に自分の箸を逆さに持ち替えて取る行為は「逆さ箸」といってお行儀の良い食べ方とはいえません。

そのほかになさいがちなのが、一度取ろうとしたおかずから別のおかずへと箸を動かす「移り箸」、何を食べようか迷って箸がお膳の上をウロウロする「迷い箸」、食べ物を突き刺す「刺し箸」、箸を口にくわえたまま手で食器を持つ「くわえ箸」、箸を舐めて取る「ねぶり箸」等など……。普段の食事から気をつけていきましょう。

 

えびの天ぷらは歯形が残ったところを他人様に見せぬように

えびの天ぷらのようにお箸で小さくできない場合は、食べかけをお皿に戻すことはできるだけいたしません。歯形が残ったところが、他の方に見えてしまうのは見苦しく失礼になると考えるからです。

ポイントは、ひと口召し上がったらお皿にもどさずに、ふた口目を召し上がるまでは天つゆの器のふちに噛んだところが見えないように添えておくなどし、これを繰り返して食べきります。

 

 

美しく召し上がることもそうですが、同席している方々に対して、不快に思わせることのないようにスマートにいただくことも大切です。同席の方とのお食事と会話も楽しみながら素敵な時間を過ごしてくださいね。今回は、コツを押えるだけでグッと優雅に見えるエビ料理の食べ方をお伝えしました。ぜひ、ご参考になさってください。

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