「いつまでも記憶に残るすてきな人」が操る「第二印象」のマジック。手抜きのないしぐさとは
「最初の数秒で第一印象が決まる」といわれるほど、第一印象は大切です。しかし、次に与える第二印象の話し始めや振る舞いにギャップがあると、残念な人になってしまいます。
前編記事『育ちのいい人は「第二印象」のしぐさと振る舞いを丁寧に整える。残念な人にならないためには?』に続き、後編では全体的なしぐさについて(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生に教えていただきました。
【 気品を身につけるシンプルな教え#68第二印象編 】後編
髪をもてあそんだり、ネックレスや指輪、爪などに触るのはNG
ご挨拶が終わり、いよいよ着席して商談やミーティングが始まります。この際により近くで姿を見られることになるため、身だしなみに清潔感を感じていただけることは最も重要です。
その際、髪をもてあそぶしぐさはNGです! 話に興味がなく、ほかの事を考えているのではと思われることもありますので注意をしましょう。そもそも、髪の毛はほこりやさまざまな菌がついているので、触っていること自体を不潔と感じられる可能性が。髪が目にかかっているのもよくないですね。
相づちを打つときや、おじぎのときは、首を何度も動かさないで!
相づちを打つときや、おじぎをする際、ペコペコと首を落ち着きなく動かしてばかりいると、どうしても背中が丸まり前かがみになります。美しくありません。すべてにおいて「せわしなく」「落ち着きなく」「細かく繰り返す」ことは品のない動作です。
常に腰から頭をゆっくりと一直線に動かすようにすれば端正な所作になります。相槌もあごをカクカク動かしてうなずくのではなく、ゆっくりと1回うなずきましょう。
もっとも大事な「第一印象」は大丈夫ですか?
とはいえ、何といってもパッと見の第一印象があってこその第二印象です。
私たちは本能的に不潔を嫌い、清潔を好みます。もちろん初対面でお会いする場面においても「清潔」であることが第一条件です。そして、笑顔でいることを心がけるようにしましょう。
メイクについては、マスクを取ることを想定してリップも忘れずに。マスクをつけ外しする機会が増えますから、落ちにくいティントタイプを用意するといいでしょう。
服も清潔に。ボタンは取れていないか。シャツ、ジャケットやスカートにしわやしみ、ほつれはないか。その日の目的に適した色やデザインであるか否か。できれば前夜のうちにチェックしましょう。
アクセサリーは、日中の仕事の場面ではあまりキラキラしたものは相応しくありませんし、ジャラジャラと音が出るものも集中を妨げますので控えます。
意外に見られているのは靴です。いつも汚れなく、きちんと磨いてありますか? また、悪天候や足が痛い時には履き替えを用意するとよいでしょう。
いつもの行動習慣が「第二印象」として相手の心に残ります
外見の印象よりも、行動習慣が与える印象のほうが、相手の心に残ります。そのため、相手の信頼を得るには、「何を言うか」以上に、「何をするか」「何を続けるか」が大切です。
普段から身だしなみに気を使わない人が、本番だけきちんとしようとしても、着こなしが様になっていないのがにじみ出てしまいます。
このように、「パッと見は良い印象だったけれど、すぐに別の印象を感じた」と第一印象とのギャップによって、相手への印象が与えられてしまいますの気をつけておきましょう。
相手は、いい習慣を持っている人に信頼を寄せます。ぜひ、第二印象も意識して大人の女性らしい身のこなしをしてまいりましょう。
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