「たいい」ではありません。「堆い」の読み方、知っていますか?

2023.05.08 QUIZ

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「堆い」です。

「堆い」の読み方は?

「堆積(たいせき)」や「堆肥(たいひ)」などの言葉に用いられる「堆」ですが、「堆い」の読み方は「たいい」ではありません。

まずは正解を見てみましょう。

正解は……

「うずたかい」です。

「堆い」とは

盛り上がって高い。積み重なって高い。

出典元:うずたか-い|言葉|漢字ペディア

という意味です。

また「気品がある」という意味もあります(出典元:小学館 デジタル大辞泉)。

「堆」という漢字には

①うずたかい。積みあげる。
②おか。海底で丘状のところ。

出典元:堆|漢字一字|漢字ペディア

という意味があります。「堆積」も「堆肥」も積み重なること、積み重ねてできる肥料を意味しています。

「堆い」を導き出すのに苦心した杉田玄白

「堆い」といえば、日本で最初の西洋医学の翻訳書『解体新書』を書いた杉田玄白が翻訳するのに苦労したお話が有名です。杉田玄白の回顧録『蘭学事始』の中にこんな一節があります。

また或る日、鼻のところにて、「フルヘッヘンドせしものなり」とあるに至りしに、この語わからず。

杉田玄白は『解体新書』のもととなるオランダの解剖書を翻訳する際、「鼻とは顔の中でフルヘッヘンドするものなり」という文の「フルヘッヘンド」という単語の意味が分からず、苦労しました。彼は「フルヘッヘンド」の用例を集め、「木の枝を断ち去れば、その跡はフルヘッヘンドをなす」「庭を掃除すれば、その塵土集まりフルヘッヘンドする」などの表現から「堆い」という意味だと推測するに至りました。

参考文献:蘭学事始…艪舵なき船の大海に乗出せしが如く – 福井県立図書館

 

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