「押印」おういん?簡単なのに読み間違える漢字10選(前編)

2023.06.07 WORK

この原稿を書いている日は五月ですが、空は快晴です。とても気持ちの良い晴天です。しかしここで「五月晴れ」と書いてはいけません。この「五月晴れ」を「ごがつばれ」なんて読んではいけないし、しかもこの言葉は「梅雨の晴れ間」にしか使えません。日本語って難しいですね。今日も簡単なのに読み間違いをしやすい言葉を集めました。さっとチェックしてみましょう。

 

1・欠伸

読み間違いの例

けっしん

正しい読み

あくび・けんしん

意味

眠いとき、退屈な時、疲労した時などに不随意的に起こる呼吸運動。あくびのこと。

会議が退屈だったので、思わず欠伸(あくび)をしてしまった。

説明

「けんしん」とは読みます。あくびと背伸びのことを「けんしん」というのです。いわゆる「あくび」は「欠伸」と書きますが、読めない人も多いので「あくび」とひらがなで表記することも多いようですね。

 

2・押印

読み間違いの例

なついん

正しい読み

おういん

意味

印判(いんばん)を押すこと。

ここに、押印(おういん)をお願いします。

説明

「なついん(捺印)」という言葉の方が多く聞かれるのではないでしょうか。署名のそばに印を押す時に言われますよね。ちなみに署名なし、例えば印刷されたものに判を押すだけの場合は、「捺印」ではなく「押印」を使います。ですから、宅急便の受け取りなどは「捺印」ではなく「押印」となるのです。

 

3・完遂

読み間違いの例

かんつい

正しい読み

かんすい

意味

完全に遂行すること。やりとげること。

任務を完遂(かんすい)する。

説明

「遂」は音読みでは「すい」としか読みませんので、「かんすい」に決定なのですが、訓読みだと「遂に」と書いて「ついに」と読みます。このあたりを混同している人が多いと推察します。

 

4・荒らげる

読み間違いの例

あらげる

正しい読み

あららげる

意味

荒くする。

声を荒らげ(あららげ)ないでください。

説明

「あららげ」なんて「ら」が多すぎない?と思う人もいるようです。しかし、もともと、荒々しいことを「荒らか(あららか)」というので、このような変化となるわけです。

 

5・首を巡らす

読み間違いの例

くびをめぐらす

正しい読み

こうべをめぐらす

意味

後を振り向く。昔の事を思い出す。

首(こうべ)を巡らすと、そこには懐かしい風景が広がっていた。

説明

「首」は「くび」と読みますので、間違いではないのですが、この場合は「こうべ」と読むのが正解です。

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