奥手だった女性が「次々と不倫を重ねる」ようになったその驚きの理由とは(後編)
セックスフレンドというと、パートナーとは違ってお互いの人生には踏み込まない、どこかドライな関係を思わせる語である。けれど肌を合わせ身体をつなげれば、そう割り切ることもできないことも往々にしてあるのかもしれない。
肉体関係を結んだのを機にお互いの人生の一部を共有することになる、タエコさん(44歳)はそんな経験をしてきた。
この記事の前編は:<<モテない陰キャだった学生時代。こんな私には結婚も無理だろうと思っていた
自分のことを話したがる男たち
会うとふたりでラブホテルに行く。セックスに一切の愉しみを見出そうとしなかった夫と違い、ホテル選びから一緒にあれこれいい合うと気持ちが浮き立った。けれど、お酒だけで終わる日もある、タエコさんの女友だちも交え賑やかに食事をするときもある。
まさに、セックスフレンド。といっても「セックスしかしない」友だちではなく「セックスもする」友だちだ。
「お互いの近況は必ずじっくり話します。彼女ができたと聞いて『早く籍を入れなよー』と背中を押したこともあります。複雑な事情があったようですが、いまは結婚してすっかり落ち着いていますね」
この男性にかぎらず、タエコさんと関係をもつ人たちはみずからの身の上や家庭の事情を打ち明ける。
「仕事関係の人は、たまに電話をくれたと思ったら高齢のお母さんが今年に入って急に具合が悪くなって、特別養護老人ホームに入っているとか、いま病院の送り迎えをしてきたところだとか、そんな話ばかり(笑)。ほかの男性も、いまは別々に暮らす息子が大学に入学するからスーツを送りたいんだけどどこで買えばいいのか相談してきたり、重病の娘さんがいる人はその入院生活のことを話してくれたり……なんでしょうね、こちらから聞くわけでもないのに、みなさんすごく話してくれるんです」
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