
「夢ではない、俺はここにいる」涙で交差する友情と裏切り──源内と意次の最期の絆【NHK大河『べらぼう』第16回】
*TOP画像/源内(安田顕) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」16話(4月20日放送)より(C)NHK
吉原で生まれ育ち、江戸のメディア王に成り上がった蔦重の人生を描いた、大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK総合)の第16話が4月20日に放送されました。40代50代働く女性の目線で毎話、作品の内容や時代背景を深掘り解説していきます。
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源内はこの世界を生きるには無鉄砲すぎた
幕府では家基(奥智哉)事件について憶測が飛び交い、意次(渡辺謙)に黒い噂が…。源内(安田顕)は意次の元を訪れ、「私にも(手袋を)調べさせてください!」と申し出ました。意次は「もう よい」「忘れろ」と言うばかりで、この話を早々に切り上げたい様子。さらに、「それが お前のためでもある」と忠告し、口止め料とも手切れ金とも思える金貨を渡しました。
源内(安田顕) 意次(渡辺謙) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」16話(4月20日放送)より(C)NHK
少し前まで、源内と意次は日本の未来について同じ方向を見ていました。日本を開国し、外国と商売することで国を繁栄させたいという理想を抱きながらも、軍備が整っておらず、闘う気力もない国民性の国では厳しい現実を嘆いていました。また、二人で毛並みの良い政治家を皮肉り、笑い合うことも。二人には二人だけの世界が確かに存在したのに…。
家基の手袋事件と同じ頃、源内はエレキテルの効果に多くの人から疑いの目を向けられ、情緒不安定でした。こうした状況の中で、源内は丈右衛門(矢野聖人)と名乗る男に騙されます。丈右衛門が持ち込んできた屋敷の普請話の仕事を意次が気遣ってまわしてくれたものと疑わなかったことが、彼の落とし穴となりました。
丈右衛門は源内の元を訪れ、エレキテルの話題を振り、彼の心をざわつかせた上で、怪しい煙草を勧めました。
源内(安田顕) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」16話(4月20日放送)より(C)NHK
この煙草に薬物が仕込まれていたのでしょうか。源内は煙草を吸ってすぐ、「平賀源内なんてね偉そうなこと言ってるけど その実何一つ 成し遂げちゃいないんだよ」「しくじりばかりでさ」という人びとの声にとらわれます。
不特定多数から批判されても、“まわりが分かっていないだけ”と思える自信家であっても、批判が重なり、失敗が続けば、自分に対する自信が薄れていくものです。あるいは、何かをきっかけに、心の奥深くに秘めていた自己不信が心を支配することもあります。
幻聴に苛まれ、錯乱状態にある源内は、丈右衛門に斬りつけられ、意識を失いました。そしてなぜか、この後、丈右衛門は共に行動していた久五郎(齊藤友暁)を斬りつけました。
源内は目覚めると、血まみれになった久五郎が目の前で倒れていることに気づきます。久五郎を自分が殺めたのかどうか判断がつかず、途方に暮れている様子でした。
源内と意次の心は再び通じ合ったのか… 次ページ
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