「私は結局、どう生きたいのか」モラハラ父と夫に支配されてきた女性が、人生を変えた「最初の一歩」とは

2025.09.28 LIFE

今回は、小さな頃から理不尽な言葉を浴び続け、自分の人生を選べず、父親の支配の中で育ち、結婚後も夫からモラハラを受けることになったEさんのお話を書かせていただきます。

※本人を特定できないよう設定を変えてあります

※画像はイメージです

<<この記事の前編:モラハラ父に支配され育った女性が選んだのは、父と同じようなモラハラ夫との結婚だった。幼い頃から叩き込まれた「支配の構造」から抜け出す道はあるのか

 

モラハラ親に育てられた娘が、モラハラ夫と結婚してしまう理由

モラハラ父親に育てられた娘が、大人になってモラハラ夫を選んでしまうのは珍しくありません。背景には、いくつかの心理的な理由があります。

まず一つは、幼少期から「自分の意見よりも人に合わせるのが当たり前」と刷り込まれてきたため、支配的な相手の言葉にも違和感を覚えにくいことです。「怒らせなければ大丈夫」「従っていれば安心」という生き方が染みついているのです。

 

もう一つは、健康で対等な関係を経験してこなかったため、男性の異常な優しさを見抜けないことです。むしろ「こんなに優しくしてくれるなんて、この人こそ運命の相手だ」と思い込んでしまうのです。結婚前に見せる過剰な優しさ、自分以外には冷酷な態度、本来なら「おかしい」と感じるべき場面で、「きっと疲れていたんだ」と、自分の中で都合よく解釈してしまうのです。

 

こうした背景が重なり、モラハラの前兆を見逃し、気づけば再び支配的な関係の中に引き摺り込まれて行くのです。Eさんの体験は、その典型的なパターンと言えます。

 

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