「私は結局、どう生きたいのか」モラハラ父と夫に支配されてきた女性が、人生を変えた「最初の一歩」とは
自分の人生を取り戻すための一歩
やがてEさんは、自分の時間を活かし、家でできるリモートワークの仕事を始めました。最初は小さな収入でしたが、それは「私にもできる」という確かな手応えを与えてくれます。自分の力で得たお金は、数字以上に大きな意味を持ちました。
「夫がいなくても、実家に戻れなくても、私は自分の力で生活できる」そう思える安心感が、夫の言葉を心に深く刻まずに受け流す力となったのです。仕事で得た自信は、夫の支配からまだ抜け出すことはできなくても、Eさんにとって自立への確かなスタートになったのです。
「自分はどうしたいか」を意識することができ、 その積み重ねが、支配に押しつぶされてきた日々から、Eさんが前に進む力になっていきました。
自分の態度で、他人も変わる
Eさんは自分に自信を持てたことで、行動も変わっていきました。
勇気を持って何十年ぶりかに実家を訪ねてみることもできました。すると、恐れていた父の態度は全く想像と違い、優しく迎え入れてくれたのです。
自分に自信を持つことで、人との関わり方も変わっていきます。相手の顔色をうかがうのではなく、自分の気持ちを軸にできるからです。
Eさんは夫が定年を迎えたあと、離婚を言い渡しました。そのとき、夫は最初は怒鳴りつけてきたそうですが、Eさんの気持ちが変わらないと悟るやいなや、媚びるような様子ですがってきたそうです。Eさんは着実に、モラハラに抗う力を手に入れていたのです。
Eさんは、今は一人で暮らしながらリモートの仕事を続けています。誰にも怯えずに自分の時間を持てる、自由に過ごす日々が楽しいと語ってくれました。
このEさんの経験は、モラハラに苦しむ人にとっても「未来は変えられる」と伝えてくれる出来事になるはずです。
<<この記事の前編:モラハラ父に支配され育った女性が選んだのは、父と同じようなモラハラ夫との結婚だった。幼い頃から叩き込まれた「支配の構造」から抜け出す道はあるのか
この記事は
モラハラカウンセラー
麻野祐香
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