更年期は適切に話を聞いてもらえば8割治るというのは本当かもしれない。カウンセリングで気持ちが上向いて「わかったこと」
閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。
私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?
オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)
前編記事『43歳、私は更年期症状だと思うのに「まだ若いから」と治療してもらえない。やっとたどりついた投薬、最初に「感じたこと」は』に続く後編です。
【100人の更年期】#146 後編
更年期女性向けのカウンセリングも活用。自分に合うケアを求めて、さまざまなアプローチにトライ
「誰かに話を聴いてほしい……」、そんな思いが募ったみかさんは、カウンセリングも受けてみたそう。みかさんが利用したのは、更年期診療の経験豊富な医師による診療と、丁寧な看護カウンセリングが特長の「更年期女性向けのオンライン婦人科診療サービス」※1でした。
「一時期、不眠の影響からか、食べているのに体重が減ってしまい悩んでいたのですが、親身に話を聴いていただけて、気持ちがラクになりました。体重は、漢方薬を服用しながら少しずつ戻すことができました。今は、体調がよくなったのであまり利用していませんが、カウンセリングを受けてよかったなと思います」
更年期のことを調べるうちに、不調のケアにはさまざまなものがあることを知ったみかさん。みかさんが試したアプローチをご紹介しましょう。
【プラセンタ】
不眠対策になればと思い、始めたそうです。「最初にプラセンタを打った日、元気になったような感じがして、以来お守り代わりに続けています」
【サプリメント】
ふだんの食事の補完に、クリニックで出しているサプリメントも飲むようになりました。「ビタミンやミネラルを中心にした成分を摂っています。飲み始めたばかりですが、自分に合っている気がします」
【散歩】
「体を動かすことと、適度に日光を浴びることを兼ねて散歩をしています」。日中に日光を浴びると、夜に睡眠を促すメラトニンというホルモンが増えることが知られています※2。
体調について、周囲に伝えることも大事だと実感
更年期前は毎日をフルスピードで駆け抜け、家事も子育ても一手に引き受けて、八面六臂の活躍をしていたみかさん。しかし、更年期の不調をきっかけに、無理を重ねるのはよくないと痛感したそう。
「最初に『更年期かもしれない』と思った時は、家族や周囲に心配をかけたくない一心で、つらくても一人で切り抜けようとして、不調が強くなってしまいました。その経験から無理はよくないと痛感しました。また、更年期のことを自分なりに書籍やSNSなどを通じて勉強するうちに、更年期のつらさは一人で抱えずに、家族や周囲に伝えて、理解してもらうことも大切だと、少しずつ考え方が変わっていきました」
家族や職場の理解を得て、自分のことも大切にできるように
「睡眠導入剤を服用しながらですが、以前に比べると眠れるようになりました。仮に眠れなくても、今は『大丈夫』と思えます。更年期の体に少しずつ慣れてきたことも大きいのかな、と思います」
体調が上向き始めたとはいえ、更年期のゆらぎは続いているため、みかさんは、家族に体調について打ち明けたそう。
「女性の体のしくみや、更年期がどういうものかを自分なりに伝えました。そして、今は体調を崩しやすいことを打ち明け、家事を協力してほしいと話しました。家族に私の体調のこと理解してもらえましたし、家事も家族でするようになりました。思い切って打ち明けてよかったなと思います」
みかさんは、職場にも更年期で不調を抱えていることを伝えました。
「体調に波があるため、退職を願い出たのですが、店長さんが理解のある方で、『あなたのペースでいいから、勤務時間を少し減らして続けてみませんか』と提案してくださって。シフトの調整など臨機応変に対応していただき、同僚みなさんも理解してくださり、今も勤め続けてます」
「更年期休暇」のある社会が実現するといいな
更年期の大きな心身のゆらぎを経験したみかさん。振り返って思うのは、「知ること」の大切さだそう。
「つらい時は一人で抱えずに、更年期外来などを受診して、自分の体が今どのような状態なのかを知ることが大切だと感じます。また、更年期に心身が大きくゆらぎやすいことを知っていれば、あらかじめ心の準備もできます。
更年期の経済的損失※3はニュースにもなりました。これからの時代、つらい時は「更年期休暇」が気軽にとれるような社会になるといいなと思います。更年期のゆらぎの時期が過ぎれば、再び元気を取り戻して、もうひとふんばりできますから」
大変だった道のりを、終始笑顔で明るく話してくださったみかさん。取材中、家族や職場、医師など、「多くの人に支えられています」と感謝の言葉を口にされていたのが印象的でした。みかさんのお話のように、更年期休暇がとれる社会になることを願ってやみません。
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つづき>>>43歳、私は更年期症状だと思うのに「まだ若いから」と治療してもらえない。やっとたどりついた投薬、最初に「感じたこと」は
※1 更年期専門のオンライン診療「ビバエル」
https://vivalle-mydoctor.com/
※2 健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~(厚生労働省)https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/heart/k-01-004
※3 「女性活躍と月経、不妊治療、更年期等に関する施策及び現状について」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/001247948.pdf
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