51%が誤用している日本語「役不足」。正しい意味とは?
では、謙遜したい時には、何と言えばいいのでしょうか?
本来の意味ではない「本人の力量に対して役目が重すぎること」を言いたい時には「力不足」という言葉を使います。
「このたび、大役を仰せつかりました。私などでは力不足で、果たして務まるのかどうか分かりませんが、一生懸命頑張ります」。
間違わないようにするために例文を書いてみましょう。
本来の意味での「役不足」を使用した例文を自分で考えてみましょう。
一文でも書けば、忘れにくいものです。
ただし、この語を使って例文を書くと、どちらの意味にも取れてしまう文になってしまいます。
前述の世論調査で使われた例文もそうですよね。
「彼には役不足の仕事だ」。
そこで、今回は例文にあてはまる具体的な説明を書くことで、意味を定着させることにしましょう。
ポイントは、この言葉が「不満」を表現する言葉だと覚えることです。
【例文】
私がこのポストでは役不足だ。
【問題】
私は、どのくらい力のある人ですか? どんなポストがふさわしいですか? 今回私に与えられた役とはどんな役でしょう?
【解答例】
私は、この会社に引き抜かれてやってきた期待のエリートだ。
元いた会社では、問題を次々と解決してきた。
それを買われて来たはずなので、この会社では重要なポストに就き、山積する問題を解決していきたい。
ところが、今回私はなぜか現場に出られない書類整理の役目が与えられた。
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