「派遣から正社員」は現実的?フリーランスって実際どう?転職・退職のプロが「向いているタイプ」を解説

2026.07.27 WORK

今の働き方に違和感を覚え、「派遣から正社員を目指すのはアリ?」「いっそフリーランスになったほうが……」と迷ったことはありませんか?それぞれにメリットはあるものの、「本当に自分に合っているのか」「現実的な道なのか」と考え始めると、答えが出せずに立ち止まってしまう人も多いでしょう。

本記事では、元転職エージェント勤務で「退職学Ⓡ」の研究家として活動する佐野創太氏が監修した書籍から、派遣から正社員を目指す際の現実と、フリーランスが向いている人の考え方を紹介します。

※本記事は書籍『転職・退職を考えたら知りたいことが全部のってる本』(佐野創太:監修/主婦の友社)から一部抜粋・編集したものです

 

派遣から正社員への道はある?

直接雇用される道がないわけではないけれど……

転職を考えたとき、次の職場を早く見つけたいと思う人も多いと思いますが、実は仕事探しにはあまり効率を求めないほうがうまくいくことが多いです。その意味では「アルバイトから正社員を目指す」のは、ひとつの方法です。職場の雰囲気を肌で知ることができ、人間関係のギャップも少なく済みます。

最近は、短期のスポットバイト紹介サービスなどもあるため、若い世代はもちろん30代、40代の人も、いろいろな職場を経験して自分に合う場所を探すのは悪くないと思います。

しかし、アルバイトから正社員への道が悪くない選択だとしたら、派遣から正社員もありなんじゃないか——そう思いたくなりますが、実はこれは狭き門。派遣から正社員への道はかなり厳しいのです。

派遣で働くと、確かに職場の雰囲気はわかります。けれど、職場である企業には業務を提供しているだけで、雇用関係を結んでいるのは派遣会社です。いい人材だからと企業が勝手に「社員になりませんか?」と言うことはできません。また、言葉は悪いですが、派遣社員は雇用の調整弁として活用されている側面があります。企業にとって、派遣はあくまでも派遣。正社員にすることはほとんどありません。

実は、正社員や契約社員になることを前提に派遣される、紹介予定派遣という制度もあります。いわば試用期間の扱いで派遣期間を過ごすわけですが、この制度を実施している企業はごくわずかです。

また、派遣期間の終了後に直接雇用契約(※)を結ぶのは双方の合意のもとという条件つきなので、企業側・労働者側のどちらかの事情で合意しないこともあります。必ず社員になれるというわけではないのです。

直接雇用:企業が労働者との間で直接雇用契約を結ぶこと。正社員のほか、契約社員、パート、アルバイトも直接雇用となる。派遣社員は派遣会社と雇用契約を結んでいるので、直接雇用ではなく間接雇用となる。

 

派遣社員は狭き門

【登録型派遣】
・3年以内の範囲で働く
・派遣前の面接はない

派遣社員の一般的な働き方。労働者は派遣会社に雇用され、支持された企業に業務を提供します。派遣前の面接や試験などは行われず、原則として最長3年間、同じ職場に勤務できます。

【紹介予定派遣】
・働けるのは最長6カ月
・派遣前に面接が行われることも

派遣先の企業に直接雇用されることを前提に、一定期間派遣として働きます。派遣期間終了後は、双方が合意すれば企業との直接雇用となります。直接雇用には契約社員なども含まれるので、必ずしも正社員とは限りません。

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