ストレッチで軽減しない背中の痛み、筋肉ではなく「内臓トラブル」かも

「なんとなく背中に違和感があって、ストレッチや湿布でも改善しない」「病院に行くほどではないけれど、背中の痛みが気になる」

年齢を重ねると、からだの色々なところが痛くなりがちです。そのなかでも注意したいのが、背中の痛み。「これくらいなら大丈夫」と放置した結果、病気の発見が遅れるリスクがあります。どういった痛みに注意しておきたいのか、医師の木村先生に伺ってみました。

 

Q.背中をストレッチしても痛みがおさまらないのはなぜ?

イラスト/lely

背中に違和感があるとき、伸びをしたり痛みを感じる部分に湿布を貼ったりという対処をする人が多いのではないでしょうか。それでも改善しない場合「もしかしたら、ストレッチが合っていないのかも」と、違うストレッチ動画を探す、なんて人もいるかもしれません。

しかし、背中の痛みは筋(すじ)や筋肉が原因とは限りません。まだ背中の痛み以外の自覚症状に気付いていないだけで、内臓が悪い可能性もあります。

 

Q.40代以降が見逃しやすい背中の痛みと内臓トラブルの関係

Photo:O-DAN

40代以降になると、ちょっとした不調は「年齢のせい」と見逃しがちです。しかし、痛みを無視していると大きなトラブルに気付けないリスクが高まります。見逃しやすい背中の痛みと、内臓トラブルの関係について説明します。

 

膵臓の炎症

膵臓は胃の後ろ側の、背骨近くに位置する臓器です。そのため、膵臓に炎症が起きると、からだの前から後ろへ突き抜けるような痛みを感じる人が多いといわれています。急性膵炎の場合、上腹部から背中まで痛みが広がるのが典型的。じっとしていても、痛みが改善しにくいのも特徴です。

背中の痛みの他、吐き気や嘔吐、発熱などの症状が出る場合もあります。痛みが気になる場合、消化器内科や肝胆膵内科を受診してください。

 

胆石・胆のう症

胆石が胆汁の通り道にはまりこむと胆のうが強く収縮し、その痛みが右の肩甲骨付近や右側の背中に広がるといわれています。脂っこいものを食べた後などに起きやすく、数十分から数時間続くのが特徴です。

背中の痛みの他、右上腹部やみぞおちの痛み、悪寒や腹部膨満感、黄疸などの症状が出たら注意してください。とくに、発熱や黄疸は急性胆管炎の可能性があります。その場合はすぐに救急外来を受診してくださいね。

 

心臓・大動脈の病気

心臓の筋肉が酸素不足になると、「放散痛」といって胸だけではなく肩や背中、みぞおちなどに痛みを感じることがあります。肩の重苦しさや胸の締め付け感を覚え、安静にしても15分以上痛みが続くことも。

慢性的な動悸や運動時の背中の違和感であれば、整形外科や循環器内科の受診がおすすめです。ただし、突然発症した強い胸痛や、15分以上続く圧迫感、意識の遠のきなどを感じた場合はすぐに救急車を呼びましょう。

 

本記事では、背中の痛みを招く内蔵トラブルについてお届けしました。

▶▶「食べてすぐに横になる」が原因かも?背中が痛むときに見直したい3つのこと

では、内蔵が元気だった場合の背中の痛みの対処法をご紹介します。

 

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