「性欲がわかない」とウイッグを大量に与えられて…。「お母さん、助けて」乳がんになった妻が、DV夫から逃げるまで

2026.08.08 LIFE

別居から半年後、話し合いはまとまらず、家庭裁判所での調停に進みました。夫は「妻を大切にしてきた」「生活に困らせたことはない」と一見理路整然と主張し、Rさんの訴えを「被害妄想だ」と否定しました。

 

堂々と振る舞う夫の姿を見て、Rさんは「自分が不利になるのではないか」と強い恐怖を感じました。モラハラ加害者は、家庭の外では驚くほど「穏やかな人を演じる」ことに長けていることがあります。社会的な評価を大切にし、「優しい夫」「妻を大切にする夫」という印象をつくることに強い執着を持っているのです。

 

だからこそ被害者は、「あんなに優しい人が、そんなことをするはずがない」と周囲から疑われ、さらに孤立してしまいます。そんなRさんを支えたのが、夫の暴言や言動の記録でした。

 

慰謝料と財産分与について合意が成立し、離婚が成立したのは、それからさらに一年半が経過した後でした。

「記録を残していて、本当によかったです。言葉だけでは、夫にすべて否定されていたと思います」

Rさんは、そう振り返ります。

 

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