「性欲がわかない」とウイッグを大量に与えられて…。「お母さん、助けて」乳がんになった妻が、DV夫から逃げるまで

2026.08.08 LIFE

今、Rさんは治療を続けながら、実家で暮らしています。

「まだ本調子ではありません。でも、初めて自分の時間を、自分のためだけに使えている気がします」

「散歩に出ても、帰宅時間を報告しなくていいんです。電話が鳴っても、怒られると思わなくていい。誰かの機嫌をうかがわずに生きていいんだと思うと、それだけで涙が出ることがあります」

 

治療の経過も良好だといいます。

「病気になったことは、本当につらかったです。でも、あの結婚生活を続けていたら、自分がどうなっていたか分かりません。今は、自分の体を大切にすることが、そのまま自分を大切にすることにつながっています」

そう話すRさんの表情は、穏やかでした。

 

モラハラをする人は、最初から本性を見せるとは限りません。

交際中はとても優しく、愛情深い人に見えていても、結婚後に態度が大きく変わることがあります。そのため、最初から見抜くことは簡単ではないのです。相手の自由を奪い、交友関係を制限し、恐怖によってその身体まで支配することは、愛ではありません。

「嫉妬されるのは、愛されているから」
「彼を怒らせる自分が悪い」

そう思わされ続けるうちに、被害を受けている人は、次第に自分自身の感覚さえ信じられなくなってしまいます。

 

Rさんも長い間、その苦しみの中にいました。しかし、夫の異常な嫉妬が消えることはありませんでした。なぜなら、問題の本質はRさんにあるのではなく、夫の強い支配欲そのものにあったからです。

 

もし今、あなたがパートナーの機嫌をうかがうことで精一杯の毎日を過ごしているのなら、まずは自分の本当の気持ちに目を向けてください。

「怖い」
「苦しい」
「もう嫌だ」

そう感じる自分の気持ちを、否定する必要はありません。

相手の機嫌よりも、あなたの心と体を守ることを優先していいのです。

 

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