「俺の会社の金でムダ使いするな!」自分で働いた給料まで支配され…妻が気づいた“経済DV”

2026.08.15 LIFE

以前は私も十分に稼いでいたのに、それを奪ったのは誰?

その言葉に、Aさんは唖然としました。以前はAさんにも自分の仕事があり、十分な収入を得ていました。その仕事を辞めることになったのは、「家業を手伝わない妻なんておかしい」と、夫から何度も言われたからです。それなのに今度は、夫の会社で低賃金で働いていることを理由に、夫から見下されるようになっていたのです。

 

これは、お金を使って相手を支配する「経済的モラハラ」の特徴でもあります。自分で働いて得た給料であっても、「俺が払っている金」と言われ続ければ、妻はそのお金を自由に使うことに罪悪感を持つようになります。

 

Aさんもいつの間にか、「夫がいなければ、私は生活できないのかもしれない」と思うようになっていました。そんなAさんが、自分の置かれている状況に気づくきっかけになったのは、以前の職場の同僚との再会でした。

 

久しぶりに食事をしたとき、元同僚から、「仕事どう? 旦那さんと一緒だとやりやすい?」と聞かれました。Aさんは最初、「うーん、どうだろう」と笑ってごまかしましたが、徐々に夫との生活について打ち明け始めました。

 

会社で夫に意見を言えないこと。

家に帰ってからも仕事のことで責められること。

休日にも仕事を頼まれること。

自分の給料なのに、使い道にまで口を出されること。

 

話を聞いた元同僚は、驚いて言いました。「それ、普通の会社だったらあり得ないよ」Aさんは、その言葉にハッとしました。夫婦だから、帰宅後も休日も夫の仕事を手伝わなければならない。何年もの間、そうやって自分を納得させてきたのです。けれど、もし夫ではない社長から同じことをされたら、どうだろう。

 

休日まで当然のように仕事をさせられ、給料の使い道にまで口を出され、家に帰ってからも仕事のことで責められる。普通の会社だったら、Aさんも「おかしい」と思ったはずです。夫だから、家族だからという理由で、自分を納得させていたのです。

 

自営業の家庭では、仕事と家庭の境界が曖昧になりやすいことがあります。夫婦で力を合わせて会社を経営している家庭もたくさんありますし、家族が家業を手伝うこと自体に問題があるわけではありません。問題なのは、「家族なんだから」という言葉を盾に、妻の意思を無視することです。

 

妻にも、それまで築いてきた仕事や人間関係があります。

「妻なら家業を手伝って当然」と繰り返し責めて仕事を辞めさせ、家業に入った途端

「俺が社長だ」「俺が給料を払っている」と立場を利用して妻を従わせる。

仕事、お金、そして夫婦という関係を使って、相手との間に上下関係をつくるモラハラです。

 

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