「イヤな人」とも上手につきあう。仕事も恋愛もうまくいく「呼吸」って?
実際にやってみよう。
それでは、その方法を簡単にお伝えします。
1・まずは準備として、体を整えます。
あぐらの様に座ったら、お尻の下に折りたたんだ座布団などを挟んで少し高くします。足は組んでも組まなくても構いません。椅子の場合は深く腰掛けずに座面の前の方に座ります。背もたれは使用しません。
そこで姿勢を正して、肩の力を抜いて、首はただ両肩の間に乗っている感じにします。
手は膝の上に上向きにしても、下向きにしても構いません。
坐禅の座り方の場合、手は左の親指を右手で掴む様にして、爪を見せない様に握っておへその下に置きます。
視線は、ぼんやり1m前を見るようにします。寝ない様にするためにそうしますが、一人でやる場合、目を瞑った方がよければそれでも構いません。
もう一度、体が真っ直ぐになっているか、背骨はSの字を書いているか確認します。
口の中は、舌がどこにも付いてない、ぽっかりとした感じになっているでしょうか。
2・そうしたら、次のことに注意して呼吸を続けます。
・鼻から入った空気がへその下の方まで入っていくのを感じます。自然な腹式呼吸を目指します。
・呼吸にナンバリングをします。1から10まで数えたらまた1から数えます。
・いろんな考えが浮かんできても、受け流す様にして、また呼吸に戻ります。
・すべての感覚を良い悪いの判断なしに受け入れます。
意外と鼻の中の空洞を感じることは少ないのですが、空気は奥で下向きに喉の方へと落ちてきます。そして肋骨を少し動かしてお腹の方へと入っていきます。吸った時にお腹が膨らむ腹式呼吸で横隔膜の動きを感じます。
呼吸の数を数えていると10で止まらずに11、12、13と進んでしまうことがよくあります。それは全然構わないので18で気付いたならば、また1から数えれば大丈夫です。
3・最初のうちは、次から次へ考えが浮かんできて、落ち着かないと思います。
それでも、もう一度呼吸に戻って、考えがスライドショーの様に過ぎ去る様にします。
修行中は、1キロも向こうの踏切の遮断機がなるのが聞こえてきました。
そうしたら、遮断機から電車を連想し、行き先を連想しというのをやめます。遮断機の音は、「遮断機の音だな。」と完結することが大事です。
4・これを毎日少なくとも5分以上決まった時間に行います。
最初は、呼吸に集中することは簡単のようでいて、実は簡単ではありません。
それでも、確実に体と心が呼吸でつながっていると思って続けて見てください。
今回は体の使い方と呼吸について説明いたしました。次回は、頭の休め方について解説いたします。
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