“マウント合戦” に“見栄の張り合い”。戦国の女の友情は悲惨だったのかーー寧々(秀吉の妻)とまつ(利家の妻)は「敵」か「唯一の友」か?
秀吉&利家、ねね&まつの友情が崩れる危機も
秀吉と利家は友人関係にあったものの、武力による激しい権力争いが日常だった戦国時代ゆえ、二人の関係に危機が迫る出来事もありました。
第32話「賤ヶ岳(しずがたけ)の決闘」で描かれていたように、史実では信長の亡きあと、利家は柴田勝家に仕えていました。このため、秀吉と勝家が敵対関係になると、利家は勝家と秀吉のどちらにつくべきか悩んだといわれています。
本回で描かれていたように、最終的に利家は秀吉を裏切ることができず、戦線離脱を決意。その結果、秀吉は勝利をおさめました。利家は秀吉から旧領の能登、さらには加賀の石川・河北の二郡を与えられました。
秀吉に天下統一の道が拓けると、利家は秀吉を積極的に支えました。ねねとまつについても、友情関係は途絶えることなく続きました。
>>本記事の前編:血縁でも殺し合う戦国の世。「その願いは別の者と果たせ」柴田勝家(山口馬木也)と前田利家(大東駿介)の決別で描かれた男同士の絆【NHK大河『豊臣兄弟!』32話】
<参考資料>
かみゆ歴史編集部『友愛の日本史 美しきブロマンス、力強きシスターフッド』淡交社、2023年
鈴木亨『戦国の妻たち 歴史を陰で支えた女たちの物語』河出書房新社、2005年
この記事は
アメリカ文学研究/ライター
西田梨紗
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