放置すると「脳梗塞リスク」が増加!? 専門家が明かす「たいしたことない」と見逃されがちな「前段階の病気」とは

歯ぐきは糖化によって炎症が起き、歯周病になる可能性も

 

そもそも体における糖化とは、人の体の主成分であるたんぱく質に余分な糖がくっつくことで最終糖化産物(AGEs)ができてしまうことを指します。AGEsは「体の焦げ」とも呼ばれ、老化を進める原因の一つに。

 

「AGEsができると肌の表面である表皮では茶色っぽい黄ぐすみのようなくすみができ、肌の弾力をつかさどるコラーゲンがある皮膚の奥にある真皮ではたるみやシワができてしまいます。真皮のコラーゲンは糖化が起こると壊れてしまい、肌も落ちくぼんでしまうことも。こうした肌の糖化を防ぐための食事や生活習慣などが美容界ではトレンドになっています」(友利先生)

 

そんな糖化は肌だけでなく歯茎にも起こることが近年注目を集めています。歯ぐきの主成分もコラーゲンであるため、肌の真皮と同様に糖化の影響を受けます。歯ぐきが糖化してAGEsが増えると、炎症を助長する物質である「IL-6」の産生が増加し、歯茎の炎症が起こりやすくなることがわかっています。さらに糖化による炎症が進むと、炎症そのものが糖化を加速させるという悪循環も起こり、「糖化→炎症→さらなる糖化→老化」という負のスパイラルに陥ってしまうのです。

 

「歯ぐきが糖化すると炎症が起きるため、当然ながら歯周病のリスクが上昇。歯周病が進行すると心筋梗塞や脳梗塞、認知症、糖尿病、誤嚥性肺炎、早産など全身の重篤な疾患に繋がることも最近の研究でわかっています。

 

歯ぐきには毛細血管が張り巡らされているため、歯周病による炎症が起こると、その影響が全身に及ぶ可能性があると考えられているためです。そのため歯ぐきの糖化を防ぐことは、肌の糖化を防ぐことと同じくらい健康のためにも意識していかなければいけません」(照山先生)

 

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