「夫って、私にとって必要なのかな」相談するのをやめた妻が気づいた、夫がいなくても困らない現実
この日から、私は「変わった」
それからTさんは、家のことだけでなく、子どもの進路や家計、保険、親のことまで、自分で調べて決めるようになりました。
ある日、友人とお茶をしていたとき、リフォームの話になりました。
「床も壁紙もきれいになったんでしょう? 旦那さんも喜んだ?」
「どうだろう。全部、私が決めたから」
「ご主人は何も決めなかったの?」
「うん。何を聞いても答えないし、お金も私が全部出したから」
そこまで話して、Tさんはふと考えました。
業者を探したのも、見積もりを取ったのも、床や壁紙を選んだのも、費用を支払ったのも自分です。
夫がしたことといえば、相談しても何も決めず、工事が始まれば業者に偉そうに振る舞い、完成したら文句を言ったことくらいでした。
友人と別れた帰り道、Tさんは思いました。
「夫って、私にとって必要なのかな」
夫婦なのだから、何でも相談しなければいけないと思っていました。
でも、実際に夫に相談することをやめてみると、何も困らないのです。
むしろ、自分で決めたほうが早く、気持ちも楽でした。
モラハラ夫に何かを相談しても論破される。
話し合おうとしても答えない。
それなのに、自分で決めれば「勝手に決めた」と責められる。
そんなやり取りを何度も繰り返していれば、妻が夫に相談しなくなるのも当然です。
何度頼っても応えてくれない相手には、やがて頼ることをやめます。
何度話しても聞いてくれない相手には、やがて話すこともやめるのです。
モラハラ夫は、妻を論破して黙らせることで、「自分が勝った」と思っているのかもしれません。
でも、妻が何も言わなくなったのは、夫との話し合いに納得したからではありません。
「何を言っても無駄だ」と、話し合うこと自体を諦めたからなのです。
Tさんも、夫に相談しないほうが楽で、夫がいなくても何も困らないことに気づきました。
考えてみれば、電球の交換ひとつとっても、夫に頼むとかえって面倒なので、ずっと自分でしていました。
妻の話を聞こうともせず、偉そうな態度を取るだけの夫。
Tさんの中からは、いつの間にか「夫に相談したい」「夫を頼りたい」という気持ちまでなくなっていました。
そして、
「もう私に、この夫は必要ない」
という結論にたどり着いたのです。
今、Tさんは離婚に向けて準備を進めています。
妻を論破して黙らせるつもりだった夫は、最後には、妻から必要とされない夫になってしまったのです。
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