「バナナは1日何本まで?」ストレスや便通改善も!最新研究でわかった「バナナ腸活」の適量と効果【専門医が解説】

意外と知らない、自律神経の理想形

よく「副交感神経優位がいい」といわれるのはなぜだと思いますか?

活動的な日中やストレスを受けたときに交感神経は活発化しますが、ストレスを受けすぎたり、休みなく働いたりして、交感神経が活発化しすぎると、副交感神経がほとんど活発化しなくなってしまうような状態になります。

すると、自律神経のバランスが崩れ、体のさまざまな機能がうまく働かなくなり、頭痛や冷え、不眠、肩こり、疲れがとれない、やる気が出ないなどさまざまな症状に悩まされるようになります。

ストレスが多く、活動時間が長くなっている今の世の中では、交感神経が活発化しすぎることで自律神経が乱れる危険性が高いため、副交感神経優位がいいといわれているのです。

しかし、副交感神経だけ優位な状態になり、交感神経が働かなくなってもいいかといえば、そうではありません。

下の図でいう「のんびりタイプ」の状態になると、いざ体を活動的な状況にしなければならないときでも、活発に働かないということになります。

また、「ぐったり無気力タイプ」のような、交感神経と副交感神経の両方の働きが弱っているときだと、うまく体の機能が働いていないという状況なので、たとえ副交感神経が優位だとしてもよくありません。

理想は「いきいき能力発揮タイプ」のように両方とも高い状態です。活動するときには、交感神経が活発に働いて体が活動状態になり、休むときには、副交感神経が活発に働き体をリラックスモードにしてくれます。

今回、2週間の「バナナ腸活」によって、両方の自律神経が活発化された、つまり「いきいき能力発揮タイプ」のような状況に近づいたというわけです。

さらに、副交感神経が優位に働いている=リラックスした状態になっているというのは、ストレスがたまりやすく、交感神経が優位に働きやすい時代において、非常によい結果が出たといえるのではないでしょうか。

 

自律神経は4つのタイプに分かれる

自律神経4つのタイプ

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また、今回の研究で、腸や自律神経が整うことによって、ストレス改善など気持ちの面での実感があったという結果が出たのは、非常にうれしい限りです。

「病いは気から」といいますが、メンタルの不調は体の不調の現れでもあり、メンタルが改善したということは、腸を含め、体が健康に向かっている証拠ともいえるのではないでしょうか。

 

「バナナ腸活」の効果を上げるために気をつけたいこと

ただ、1日2本の「バナナ腸活」を楽しんで続けていくうえで、次のことを気をつけてください。

 

1.無理をしないこと

多くの方に愛されているバナナですが、得手、不得手はどうしてもあります。絶対に「毎日2本食べなくてはならない」と無理をしてストレスをためては、意味がありません。

ちょっと無理そうだなというときは、1日1本からはじめ、徐々に量を増やしてみてください。

また、効果には個人差があり、どうしても合わないという方もいらっしゃいます。もし「バナナ腸活」を行って体調があまりすぐれなくなった場合は、無理して続けないようにしてください。

 

2.忘れた日があっても気にしない

もし、1日2本食べられない日があったとしても、気にしないことが大切です。一度途切れてしまうと「もう意味がない。やめた」という思考に陥りがちです。

特に、習慣化できるまでは、1日忘れたとしても「明日やればいいや」ぐらいの前向きな気持ちで取り組んでください。

 

3.持病がある方は医師に相談を

現在、持病をお持ちの方は、「バナナ腸活」を試してみる前に、一度かかりつけの医師に相談してみるのがよいでしょう。

 

ここまでの記事では、「バナナ腸活」の考え方とコツについて紹介しました。つづく関連記事では、ベストなバナナの「選び方」をお届けします。
つづき>>腸活にベストなのは「何色」?選ぶべきバナナと、色ごとの効果の違いを専門医が解説!冷蔵庫でのおすすめ保存方法も紹介

 

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■著者:小林弘幸(こばやし・ひろゆき)
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。1960年、埼玉県生まれ。87年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。順天堂大学に日本初の便秘外来を開設した「腸のスペシャリスト」。さらに、腸と密接なかかわりを持つ、自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導にかかわる。また、日々の生活の中で、健康的な習慣を少しずづでも実践してほしいという思いから、みそをはじめとした腸内環境を整える食材の紹介やストレッチの考案など、さまざまな形で健康な心と体の作り方を提案している。『医者が考案した「長生きみそ汁」』、『最高の体調を引き出す 超肺活』(アスコム刊)などの著書のほか、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)や「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBSテレビ)などメディア出演も多数。

 

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