「ステイホーム」は地獄の始まりだった…要介護の父と、うつ病の母。生活保護世帯の男子高校生が経験した「過酷すぎる生活」
生活保護を抜け出せ
「お前たち、ちょっと話がある」
僕たちの様子を見ていたのでしょうか。父がドアを開けて入ってきました。
「いきなりどうしたの?」
「塾のことだ。来年の春からはお前たちが塾に行けるよう、準備をしようと思う」
「塾って……。うちには塾に行く余裕はないでしょ?」
「じゃあ、受験を諦めるつもりなのか?」
「どういうこと? 別に塾に行かなくても、東大は目指せるよ」
僕には自信がありませんでした。しかし、そう信じるしかありませんでした。
「お前は社会を舐めている。そんな簡単に受かるところじゃないだろう。それに、佳帆のことも考えろ。お前だって高校受験で同じ思いはさせたくないだろう」
「それはそうだけど……」
「だから、仕事を探して生活保護を抜け出すんだ」
父が懸念していたのは、塾に行かずに東大に合格できるのかということでした。
東大を目指すこと自体は応援してくれていた両親ですが、実際に検討してみると、教育費用、受験費用、大学進学後の費用など、さまざまな経済的な課題が浮き彫りになり、家庭内トラブルの火種になりました。
そして、2年後には僕と妹が同時に受験をする。この事実が両親に大きなプレッシャーとストレスを与えていたのです。
▶「監禁生活」のような、地獄の外出自粛期間
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主婦の友社
OTONA SALONE編集部
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