「ステイホーム」は地獄の始まりだった…要介護の父と、うつ病の母。生活保護世帯の男子高校生が経験した「過酷すぎる生活」
家庭教師
高校2年生の5月。僕は、インターネット上にアップロードされていた無料の教材を印刷して、妹に数学の問題の解説をしていました。
「中学1年生のときには、わからない数をXと置いて、答えを求める計算をやったと思うんだけど、中学2年生になると、わからない数が2つ出てくる。だからXだけじゃなくて、Yも使って計算しなきゃいけないんだよ」
「でも、なんで式は2つ作らないといけないの?」
「わからない数が2つあるからだよ」
「どういうこと?」
「わからない数が1つなら、1つ式を作れば答えがわかる。わからない数が2つなら、2つ式を作れば答えがわかる。わからない数が3つなら、3つ式を作れば答えがわかる。これは、数学の鉄則なんだ」
「知らなかった……」
「ここで言う式って等式、つまりイコールのことでしょ? だから、いくつ式を立てなきゃいけないかは、求めたい答えを想像すればわかるんだよ。たとえば『X=2、Y=1』みたいな答えなら、イコールは何個ある?」
「2個」
「X=3、Y=2、Z=1みたいな答えなら?」
「3個」
「つまり、X、Y、Zという3つの数を求めたいなら……?」
「3つの式を立てなきゃいけないってことか!」
「そのとおり!」
コロナ休校期間は、家事や介護の時間の隙を見計らって、学校がなくなった妹のために、授業をすることがよくありました。
当時は、オンライン教育に対応していない学校が多かったため、家庭環境や学校環境によって、大きな教育格差が生まれたと聞きました。それは、自分の妹を見ていて実感したことです。
▶生活保護を抜け出せ
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主婦の友社
OTONA SALONE編集部
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