#151 どうして?交際2カ月、40代独女がかかえた「不安」とは【40代編集長の婚活記】
本音じゃない言葉を口にする
本当はもう少し彼と一緒にいたいと思っていた。けれどアサミ「あ……はい」
彼の提案を受け入れた。わがままを言えなかった。ずっと車を運転してくれているからきっと疲れちゃったんだろうと思って。
アサミ「ランチをいっぱい食べたから、確かにあまりお腹すいてないかも!」
ちょっとテンション高めにこの言葉を加えた。いままでに見たことのなかった彼のちょっとだけ不機嫌そうな表情を見て、ちょっと緊張した。だからつい、彼の気持ちに合わせるようなことを言ってしまったのだ。
なぜ、彼の言葉に合わせたのか
あのとき「どうして?」と彼の気持ちが変わった理由を聞けばよかったのかもしれない。でも咄嗟にその言葉は出なかった。
彼の言葉に合わせてしまったのは、“わがままな女”と思われたくなかったから……かもしれない。
そのあと、家の前まで車で送ってくれたジェントルさん。私の荷物を出すために一度、車から降りてくれた。
アサミ「じゃ、また週末に」
ジェントル「連絡しますね」
そう言って、私の手をギュッと握ってくれた。私は手と手が触れるだけでキュンとする。心があったかくなる。ジェントルさんの大きくてあたたかい手のひらが私はとても好き。
なんてことのない、いつもの別れ際だったけれど……。
その日の夜のうちに…
日曜の鎌倉デートのあと、夜22時ごろになってメッセージを送った。
アサミ「週末一緒にいてくれてありがとう。鎌倉ドライブとても楽しかったです。車の運転でお疲れさまでした。ゆっくり休んでくださいね。おやすみなさい」
このくらいの時刻なら、さほど時間を置かずに返信をくれたジェントルさん。でもその日は返信がなかった。
でもあえて意に介さないよう、自分に言い聞かせた。「きっと運転に疲れて寝ちゃったんだ」と思うことにした。
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