オオゴショと言うとオオゴトに!?女性に「大御所」を使うと…
特に女性には使わない方が無難
引退した女性が、第一線に口を出す。個人的見解は別として、ここ日本ではあまり好まれないことです。
江戸時代、将軍家・大名家で部屋を与えられた奥女中を「局」と呼びました。また、その奥女中を取り締まった老女の敬称を「お局様」と言います。これが口うるさい女の先輩という意味を持ったのは最近になってからですが、年齢、勤続年数、立場などから、意味を持たせており、悪いイメージとともに定着しています。
「大御所」とは意味が異なりますが、「引退しても実権を握る」ことと「第一線から退いても口出しをする」……このあたりのイメージがつながります。そういった意味でも、「大御所」は女性には使わない方が無難のように思われます。
現役感を出すこと
今日は、類義語の使い方にも触れましたが、このように本来の意味から変化しつつある言葉や、使い方に賛否両論ある言葉の場合は、「言い換え」が便利です。自分がその言葉をしっかり理解していない場合にも、またあやふやな点がある場合にも、類義語は便利です。
もちろん辞書を引けば、意味のところに類義語は載っていますし、ネット上にも類義語辞典がいくつかありますので、是非活用してみてください。
女性の先輩には、特に年齢について気をつけなければならないので、「大御所」という言葉は避けて、「第一人者」や、「第一人者」の類義語「クイーン」なんていうのも相手にとっては相応しい言葉になるかもしれませんね。
活躍中の場合であれば、そう「現役」感を出せばいいのですよね。
年末年始、ご挨拶の機会が増えます。「これからもよろしく」「来年もよろしく」そんな言葉を揃えると、現役感は増しますね。
参考:暮らしのことば『語源辞典』山口佳紀編(講談社)
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