火薬1樽と若い男女50人を交換、西洋の商品目当てで入信する大名……。秀吉の「バテレン追放令」は残酷なのか。戦国時代の貿易とキリスト教布教の闇

2026.11.04 LIFE

宣教師はスパイ活動もしていた?

16世紀、ポルトガル人やスペイン人は植民地拡大に力を注いでいました。彼らはターゲットの国をいきなり武力で攻撃するのではなく、“うちはこんなに珍しい品々を持っていますよ。ぜひ、貿易をしませんか?”と接近し、ヨーロッパの技術や宗教を教えるという建前で宣教師を送り込んで内部に入り込んでいきました。

 

キリスト教の宣教師は信心深く布教活動に専念する人物と思われがちです。しかし実際には、布教を名目に植民地化の候補地とする国の情報収集を行っていた側面も強かったのです。人口や富、軍事力、国民性などを現地の人々と交流しながら探っていました。

 

『豊臣兄弟!』の42話で、秀吉(池松壮亮)はキリスト教の信仰をつらぬく高山右近(市川知宏)に以下のとおり、南蛮人の植民地化の手口を説明していました。史実は下記の秀吉の台詞とおおむね重なります。

 

「南蛮人のやり口は決まっておる。まず バテレンを送り込んで 民を手なずけ 国を割る。キリシタンと そうでない者を争わせ 国が疲れ果てたところへ 軍勢を送り込み 丸ごと乗っ取るのだ。わしは 九州で目の当たりにした。日本人を奴隷として売る商人も 長崎をやつらに寄進した大名も 既にたぶらかされ 国を奪うための手駒となっておる」

 

秀吉の伴天連追放令について“自分の政策に邪魔だからキリスト教を排除した。ひどいやつだ”というネガティブな意見もありますが、秀吉は日本のため、国民のために、重い腰を上げたというのが真相です。

 

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<参考資料>

上念司『経済で読み解く 豊臣秀吉』ベストセラーズ、2018年

神谷宗幣『子供たちに伝えたい「本当の日本」』青林堂、2019年

三澤信也『日本史の謎は科学で解ける』PHP研究所、2014年

 

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