3割カット!? 年金カット法案の強行採決で、どうなる将来?
11月25日衆院本会議で年金制度改革法案、いわゆる「年金カット法案」が強行採決されました。これまでも少子高齢化の影響で将来の年金不安が叫ばれていましたが、さらに状況は深刻化しそうです。そろそろ老後も視野に入ってきた私たちアラフォー女性にとって、年金は気になるテーマ。今後の年金の動向について知り、私たちはどうしたらよいのかを考えていきましょう。
年金カット法案ってなに?
今世間で話題になっている年金制度改革法案、いわゆる「年金カット法案」。私たちの年金に大きな影響を及ぼす法案なのですが、一体どんな法案なのかよくわからないという人も多いことでしょう。
簡潔に説明していきますが、そもそも年金は、物価や賃金の変化に合わせてスライドされ、毎年支給額が変わります。つまり、物価や賃金が上がれば年金の支給額も増え、物価や賃金が下がれば減るということになっています。ただし、現在は物価の水準のみに連動しているので、物価が上がれば年金も増え、下がると減ります。
なぜ3割カットになるの?
ところが、年金制度改革法案で示されているのは、「物価だけでなく、賃金の変動水準も加味する」というもの。賃金のみが下がった場合は賃金の減額率を、物価も賃金も下がった場合は、減額率の低い率分の減額になるというものです。
これまでは、物価が上昇して賃金が下がっても年金は減額されませんでしたが、今後は、物価が上昇して賃金が下がった場合には、年金が減ってしまうということ。これは現在、年金を受給している高齢者の方たちにとっても問題ですが、この法案はもちろん私たち現役世代にも影響大といえます!
新ミスター年金といわれる、井坂信彦衆議院議員によると、すでにマクロ経済スライドといわれる年金強制切り下げ制度が始まっていて、2043年までに私たちの基礎年金は3割カットされるとのこと。この制度に加えて、年金カット法案も加われば、さらに受給額は減る可能性がでてくるということです。
さらに将来は「年金の支給開始年齢の引き上げ」も!?
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