「序に」は「じょに」ではありません!みんなが読み間違えやすい日本語10選

2019.08.27 QUIZ

オトナサローネで人気の「漢字記事」。

よく使うけど実は読み間違えやすい!単語10選を、一気にご紹介していきます。

是非参考にしてみてくださいね!

①仄仄

「ほのぼの」です。

「仄仄」には

[副](スル)
1 かすかに明るくなるさま
2 ほんのり心の暖かさなどが感じられるさま
3 わずかに聞いたり知ったりするさま
[名]夜明け方。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

という意味があります。

 

「仄仄」は、「仄か(ほのか)」という言葉を繰り返すことで表現されています。「仄か」の意味は、

1 わずかにそれと認められるさま。かすか
2 心や意識がぼんやりしているさま。かすか
3 量や程度がわずかなさま

引用元:小学館 デジタル大辞泉

を表す形容動詞です。「仄か」を繰り返すことで、“かすかに明るくなるさま”や“心の暖かさなどが感じられるさま”を強調したのではないでしょうか。

 

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②点点

「ぼちぼち」です。

「儲かりまっか?」「ぼちぼちでんな」といった台詞を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。この「ぼちぼち」が「点点」です。

なお、「ぼちぼち」の意味は、

1 ゆっくり物事にとりかかるさま。また、ある事態に近づくさま。そろそろ
2 水滴などが続けて落ちる音や、そのさまを表す語
3 小さなものが散らばってあるさま
4 小声で話すさま。特に、男女が仲むつまじく話すさま

引用元:小学館 デジタル大辞泉

です。

 

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③嫋やか

「たおやか」です。

「女」偏に「弱」と書く漢字ですが、決して「弱=弱い」という意味ではありません。この「弱」は「美しくしなる弓」を表しています。すなわち、「美しくしなやか=たおやか」ということ。

 

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④序でに

「ついでに」です。

なお「序に」と聞いたとき、その意味を「一緒に」「おまけに」という風に捉えていませんか?実際の「序に」の意味は、

ある物事をするときに、その機会を利用して別の物事をするさまを表わす。ちょうど良いその機会に。そのおりにいっしょにつづけて。ついでがてら。

引用元:精選版 日本国語大辞典

となっています。「おまけに」という意味合いではなく、「続いて」「ほどなく」「間もなく」という意味なんですよね。

 

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⑤転寝

正解は「うたたね」です。

他に、

  • ごろね
  • ころびね

と読むことも。

意味を調べてみると、

[うたたね]
眠るつもりもないまま、うとうとと眠ること。仮寝

[ごろね]
寝るしたくをしないで、そのまま横になって寝ること。ころびね

引用元:小学館 デジタル大辞泉

とあります。「寝るつもりで仮眠をとる」のとは、若干意味が違います。

 

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⑥只管

「ひたすら」です。漢字からは想像しにくい読み方だったのではないでしょうか。

「只管」は、鎌倉時代に道元という人物が宋(そう)から日本に伝えた禅宗の一派・曹洞宗の教えから来ている言葉です。道元は禅の修行を行う中で「心身脱落」の境地に達しました。自我がある状態から無我の状態になったのです。この無我の状態こそが道元の禅の教えです。

 

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⑦屯する

「たむろする」です。

1 一つ所に大ぜいの人が集まる。
2 兵隊が群れ集まる。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

なお「屯田兵」の「屯」の読みで、「とんする」と読んでも間違いではありません。

とん・する【屯する】
[動サ変][文]とん・す[サ変]
1 集まる。たむろする。
2 守るために集める。集めとどめる。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

 

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⑧詳らか

「つまびらか」です。

くわしいさま。物事の細かいところまではっきりしているさま。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

という意味があります。

なお「詳らか」は「つばひらか」と読むこともできます。「つまびらか」という読み方は、「つばひらか」という音が変化したもの。古くは「つまひらか」と読まれていました。いずれの読み方でも「詳しい様子」「事細かな様子」を意味します。

「審」という漢字を用いた場合も、同じく「審らか(つまびらか・つばひらか)」と読みます。

 

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⑨二進も三進も

「にっちもさっちも」です。

「進」という漢字から「二歩も三歩も進めない状態」を表しているようにも見えますが、「二進も三進も」の語源はそろばん用語の「二進(にしん)」「三進(さんしん)」です。

「二進(にしん)」「三進(さんしん)」とは、

  • 二進 2割る2
  • 三進 3割る3

のこと。すなわち「割り切れる」ことを表す用語です。

そろばんで、2や3で割り切れないことを「二進も三進も行かない」と表現するようになりました。「計算が合わないこと」を表すようになったこの言葉は、いつしか「2でも3でも割り切れない=勘定が合わない」ということも表すようになります。

 

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⑩素見し

「ひやかし」です。

現代では「冷やかし」という書き方が定番かもしれませんが「素見し」でも「ひやかし」と読みます。「素見」とは「素見物」という言葉を略したもの。

遊女や物をただ見るだけで買わないこと。また、その人。ひやかし。そけん。

引用元:三省堂 大辞林

を意味します。

 

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