なんだか最近、疲れてない?10月のタロットは「休んでいいよ」

【柱】もう一泊すれば思い出せるよ

私の山のアトリエに一泊の予定で来ていた友人Mが

山の空気に抱かれたら帰る気が失せてしまったと言った。

 

迷ってポエタロにたずねたら「柱」のカードが出て

もう一泊していくことを決めた。

 

カードの詩文は

「(前段略)むすばれる

星明かりと/土の匂い」。

 

もう少し山にいなさい

そう言われたような気がしたという。

 

Mは免疫系の難病を抱えている。

 

私は常々、濃密な山の大自然に身体ごと心ごと投げ出せば

彼女はどんなにか救われるだろうと思っていたのだ。

 

延長したもう一泊で

もともと山登りが趣味だった彼女は

森の中を思う存分にそぞろ歩いて

東京ではお目にかかれない降るような星空をうっとりと眺めたあと

「ああ満足

やっぱり山はいいねえ」

と言って帰って行った。

 

一週間でも二週間でも泊まっていけばいいのに

と言う私に

「移住を考えるよ」と

まんざらでもない顔で言いながら。

 

星と土のあるところでは、人は素直になれる。

自然体になれる。

 

生き物としての本来の呼吸が整うとき、

私たちは生まれる前に天界で決めてくるという、

それぞれの魂のスケジュールを

思い出すことができるのかもしれない。

 

人は本来ひとりひとりが

天と地を結ぶ「柱」なのだと思う。

 

天に描いた設計図を地上という日々の現実の中に

豊かに表していくことで

天地に筋を通すのだ。

 

ままならない肉体も心も

ただそのための

実に意味ある道具なのである。

 

 

覚 和歌子

©FUKAHORI mizuho

詩人・作詞家

山梨県生れ/千葉県育ち。早大一文卒。平原綾香、smap、新垣勉、夏川りみ、クミコ、ムーンライダーズなどの作詞で、多くの作品をCD化。NHK全国学校音楽コンクール課題曲、校歌、合唱組曲等の作詞なども多く手がける。01年『千と千尋の神隠し』主題歌『いつも何度でも(曲・歌唱/木村弓)』の作詞でレコード大賞金賞。詩集『ゼロになるからだ』(徳間書店)、『はじまりはひとつのことば』(港の人)、『2馬力』(ナナロク社)など。エッセイ、絵本、翻訳など著作多数。映画監督、脚本、舞台演出、朗読、自らのバンドを率いてのソロライブ、米国ミドルベリー大学日本語学特別講師など。詩作を軸足にマルチな活動を展開。

 

***

 

ポエタロ」とは?

「ポエムタロットカード」を縮めた名前、『ポエタロ』。

47枚のカードにはそれぞれ、美しくやわらかい日本語の詩と、

かわいらしくも不思議な魅力のあるイラストが描かれています。

使い方はいたって簡単。シャッフルしたカードの中から、

その時の直感で1枚、あなた自身のためにカードを引いてみてください。

1日のはじまりにその日の指針を得てもいいし、なにか大きなチャレンジの前、

なかなか超えられない壁に直面しているときに。

そのときの気持ちや環境にリンクした、やさしい詩とメッセージが、

次の1歩を踏み出す勇気や確信を与えてくれる不思議なカードです。

あなたの心強い味方になってくれるはず

 

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『ポエタロ いのちの車輪をまわす言葉』

覚 和歌子・著 石川 勇一(相模女子大教授)・監修 大野 舞(Denali)・画 カード47枚 ガイドブック付き 3,780円(税込)/地湧社

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