なぜ私だけ太る? ダイエットしても、やせない人の理由とは
なおも追撃される
私はすっかりふてくされ、ホットカーペットの上をゴロゴロと転がって無言で不服を訴えました。しかし相棒の指摘は止まりません。
「トイレとお風呂以外で動かないんだから、太って当然なの」
「…故に其の疾きこと風の如く、
其の徐(しず)かなること林の如く、
侵掠(しんりゃく)すること火の如く、
知りがたきこと陰の如く、
動かざること山の如く、
動くこと雷霆(らいてい)の如し…」
「ダメさをたとえるために『孫子』の一節を使うんじゃあない。自らの『動かざること山の如く』ぶりを正当化するな」
「ちがうもん。家康さんの前世(註:『真田丸』のラスボス徳川家康を演じた内野聖陽さんは2007年大河ドラマ『風林火山』の主人公・山本勘助を演じています)だもん!」
「あとキミ、年末に某有名雑誌のダイエット特集のヤツを買いましたね?でも読んだページは?」
「戸川純ちゃんのインタビュー3ページと片桐はいりさんの『現在の肖像』と萩尾望都先生とヤマザキマリ先生の対談です。まさに私のために出してくれたような…」
「ダイエット大特集のページは?」
「ぜぇ~んぜん!1行たりとも読んでおりませぬ!」
「自慢するなあ!オマエ、やせる気あんのかァ?!」
太る人はやってない
ここまでのやりとりで私がなぜ太るかを理解しなければならなくなりました。太らない人が実行していることを太る人は全部していないのです。食事の量を減らせばダイエットになるということもありません。
我が相棒は私よりガッツリ食べます。でも太りません。なぜなら彼の行動は「良く食べ、良く動き、良く寝る」が守られているからです。太る人は「良く食べ、あまり動かず、睡眠を削る」という傾向があるように思われます。
ダイエット大特集を組んだその有名雑誌も成功している方は我が相棒と同じように行動し、実行しているのです。食欲を抑え込んで行うダイエットでリバウンドしたという失敗を数多くの方が体験しておりました。
「ちゃんと読みましたか?」
「今、読んだ」
「行動に移しなさいよ、読んだだけで満足しちゃいかんぞ」
「押忍…なになに?やせ薬?むぅ、個人輸入でしか手に入らないのかぁ。…お?ドラッグストアで買えるのもあるんだ!ふむふむ…」
「いい加減なさい、ダイエットがインスタントに結果がでるわきゃねえだろ!飲むだけでやせたら、人類皆ハリガネ並みになれる。ほれ、ダンベル!筋肉はキミを裏切らなくても、キミは年末年始で裏切りつつある!そのあとはスクワット!太った自覚あるならやれ!」
誰か…楽してやせる方法を教えてください…。筋トレ、きつくなってきました。
【人生最後(かもしれない)ダイエット戦記】Vol.14 今回の体重:61.8キロ(スタートから-2.0㎏)
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