「私なんて…」いう思いグセをやめる|50歳までにやめること

2019.11.23 WELLNESS

オトナサローネの読者のみなさん、こんにちは。「予防医療」のスペシャリストで、医師の桐村里紗です。

この連載では、人生100年時代の折り返し地点、50歳になる前にやめたい悪習慣についてお伝えしていきます。

今日は、「私なんて…」とつい言ってしまう思いグセをやめましょうというお話。

【ネオヘルスケアドクターLISAの「50歳になる前にやめる100のこと」#6】

褒められたら全否定してしまいたい自分とは

褒められるって、実は、とても苦手でした。
嬉しいよりも先に、心がざわついて、違和感があって、
「いえいえ、私なんて、もう全っ然ですよっ!」などと、反射神経の如く、すかさず自分を卑下して、全否定したくなってしまうのです。

本当は、単純に幸せな気分で、「ありがとう〜!」と、素直に受け取ればいいだけなのに、それが難しかったのです。

でも、きっと私だけでは無いはずです。
日本の女性の多くは、褒められるのが苦手で、本来の自分の可能性を過小評価しています。

一方で、自己表現が得意なアメリカ育ちの女性達は、全く真逆です。
彼女達の多くは、褒められると素直に喜びます。
「私ってすごいでしょ!」「私ってこんなにできるの!」と、とてもアピールも上手です。
その心にこじれたところが全く無いから、それが嫌味でもありません。
日本だと、そんなに自分を褒めたら他人からどう思われるかしら、なんてこじれた発想があるから、ちょっと過剰に聞こえる表現でも、素直な心から発すれば心地よく響きます。

むしろ、自分を卑下して表現せず否定する方が違和感かも知れません。

これって、何の違いなのでしょうか。

褒めない親の影響は生涯続く

日本における美徳は、自分のことは犠牲にして、他人のために尽くすこと。
自分のことはなるべく卑下して、慎ましやかに振舞うこと。
それを誰から教え込まれたかというと、親ですね。
親はそのまた親からと、脈々と続いている日本的精神文化です。

特に、私たち世代の親の多くは、子供を褒めるのが下手くそです。
何せ、そのもう1つ前の世代は、戦争世代なのですから、軍隊方式の教育では、褒めることなんて一切、「致しませ〜ん!」

その教育で育った親達にとっては、むしろ、世間体のために、子供をけなすことがお隣さんとのコミュニケーションだったりしますから、

「もう、うちの子なんて、全くダメなのよ〜、お宅と比べて〜」
「この子ったら、可哀想に父親に似ちゃって、ブサイクなんだから…」
「何やらせてもできない、鈍臭い子なのよね…誰に似たんだか…」
とか。
これら、よく聞くセリフですね。

例え、それが、親の本心ではなく社交辞令であったとしても、子供って、真に受けるんですね。
子供は、社交辞令なんて分かりません。親の言葉は、そのまま心の奥深いところに突き刺さり、生涯、心の中心に刻まれて、人生に影響を与えます。

アメリカの親は、とにかく子供を褒めます。
何かできないことがあったとしても、そこよりも、できることを褒めて伸ばします。
「すごい!君は天才だ!」「もう、最高だよ!」

この違い、実は、大きいのです。

親が与えた「偽コンプレックス」

「三つ子の魂百まで」とよく申します。
だいたい保育園頃までに経験したことは、意識して思い出そうとしても思い出せないものの、自分の潜在意識の奥の方にプログラミングされるのです。
「ダメな子」「ブサイクな子」「鈍臭い子」
小さい頃に、親から貼られたレッテルは、生涯のレッテルとして、自分の根本的な人格となってしまいます。

だから、褒められたら、全力で否定したくなる。
「私なんて、ダメだから!」
「私なんて、ブスだから!」
「私って、鈍臭いから!」

でも、それ、全部、真実ではありません。

努力すれば、「ダメ」なんて克服できます。
女性はお化粧で何とでもキレイにもなります。
鈍臭さは、他の特技でカバーできますし、むしろ可愛げかも知れません。
本来の自分は、自分が思うよりももっと才能があり、キレイで、できることだらけかも知れません。

潜在意識にプログラミングされた、「偽コンプレックス」。
気づかないと、死ぬまで、そのプログラムが自動的に作動するものですから、生涯、自分を過小評価したまま死んでいくことになります。

それって、勿体無くありませんか?

まずは素直に「ありがとう!」

ファーストステップとしては、この「偽コンプレックス」プログラムが作動していることに気づくことが大切です。
例えば、誰かに褒められたとして、普段なら、「私なんて…」と発言したいところです。
でも、そこで、「あ、プログラムが作動してるな!」と、気づきましょう。
脳からいつものルートの神経が刺激され、口の筋肉を動かして、「私なんて…」と、言いたくなる口をググッと歪めて。

笑顔で、「ありがとう!」と一言、言ってみましょう。
褒められたら、単純に喜ぶ。

これって、結構なエネルギーです。
最初は違和感があるかも知れませんが、積み重ねることが大事です。

その積み重ねによって、自己評価が次第に高まり、自己肯定感につながっていきます。

ヘルスケアの根本は自分を愛する心

実は、生涯にわたってヘルスケアを続けるにあたっては、自己肯定感を持つことは、とても大切です。
だって、自分を肯定して、大切にできない人は、自分のことを粗末に扱ってしまいますから、自分のケアにエネルギーを向けられないのですね。
自分を置き去りにして、外や他人ばかり気にしてしまうことになりますから。

次回は、「自己肯定感」「自分を愛する」ということについてももっと深めていきたいと思います。

I love me!」と言えるようになりましょう。

 

【ネオヘルスケアドクターLISAの「50歳になる前にやめる100のこと」、週1回、土曜の夕方に配信!】 

文/内科医・認定産業医 桐村里紗

tenrai代表取締役医師。1980年岡山県生まれ。2004年愛媛大学医学部医学科卒。内科医・認定産業医。治療よりも予防を重視し、最新の分子整合栄養医学や生命科学、常在細菌学、意識科学、物理学などをもとに、執筆、webメディア、講演活動などで、新しい時代のライフスタイルとヘルスケア情報を発信。著書『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学』(光文社新書)ほか。

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この記事を書いたのは
内科医・認定産業医 桐村里紗

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