気がゆるむコロナ禍に医師が警告、いま「欠乏している」危険な栄養素って?

2021.03.27 WELLNESS

「予防医療」のスペシャリストで、医師の桐村里紗です。

ようやく首都圏の緊急事態宣言が明けたところですが、コロナ自粛期間に、例年ではあり得ないほどに〇〇欠乏や枯渇の人が続出しています。

免疫機能の維持にも必須ですから、絶対に解決したいところです。

【ネオヘルスケアドクターLISAの「50歳になる前にやめる100のこと」#61】

 

在宅しすぎて作れていない?「ビタミンD」枯渇する人が続出

ビタミンDの血中濃度を測定しているクリニックの先生達が、今、

「ビタミンDが基準値以下で測れない!」

と、叫んでいます。

 

ビタミンDは、私の連載でも何度も「日本人はほぼ不足している」とお伝えしてきた栄養素です。

血液中の25OHビタミンD濃度(ng/mL)は、30以上が正常。

  • ビタミンD欠乏:20.0未満
  • ビタミンD不足:20.0~29.9

普段から、デスクワークで外出が少なく現代的な食生活を送る人で、30を超える人はほぼいない状態。

 

ビタミンDは、紫外線B波を浴びることで皮膚で合成されるビタミンでもあります。

 

自粛期間に外出が減った今季は、10未満で、一桁しかない人が続出しているばかりか、濃度が低すぎて数値が出ない! という、医師の嘆きの声があちこちから聞こえてきます。

 

免疫の危機です!

 

この「ビタミンD欠乏」は新型コロナにどう関係してくるのか?

ビタミンDは、免疫機能に不可欠です。

 

スペインの研究報告では、新型コロナ入院患者の82%がビタミンD欠乏状態であったとされています。
年齢性別や居住地が似通ったコントロール群では、47%がビタミンD欠乏状態で、コロナ入院患者群ではビタミンD欠乏の割合が多かったことが報告されています。

※The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, Volume 106, Issue 3, March 2021

 

また、欧州20か国の平均ビタミンD濃度を調べたところ、血清ビタミンDレベルが高いほど、新型コロナウイルスによる死亡率が低く、血清ビタミンDレベルが高いほど新型コロナウイルスによって感染症が引き起こされることが少ない。100万人当たりの死亡者数と感染者数の間には負の相関がみられるという報告もあります。

※Aging Clinical and Experimental Research (2020) Jul;32(7) P1196

 

その他、新型コロナウイルスとビタミンDについてはたくさんの研究報告がありますが、未だに「決定的な関連とは言えない」と結論づけるには至っていないのが現状です。

 

ただし、ビタミンDが免疫機能にとって不可欠であることは、生理的に明らかですから、欠乏・枯渇は明らかにまずいことは確かです。

 

まだまだ続く花粉症。ここでもビタミンDが大切です

花粉症患者さんにとっても、ビタミンDの欠乏は嬉しくありません。ビタミンDは、生理的に免疫を調整する役割があるため、アレルギーの抑制にも不可欠です。

 

スギ花粉は、4月中ばまでをピークにゴールデンウィークくらいまで。また、ヒノキ花粉は、少しずれて、4月は多く、5月もだらだら、梅雨入りくらいまで飛散するのが一般的です。

 

ビタミンDを増やして体内で活性を高めるには、日光と食事、そして腸内環境が重要です。

>>「今年の花粉症はひどくなる」意外な理由って?医師が強く勧める対策は

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この記事を書いたのは
内科医・認定産業医 桐村里紗

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