
「かん“ぱ”つをいれず」ではない!?「間髪を容れず」の正しい読み方、知っていますか?
日常生活でよく使われている漢字の中には「実は読み方が違う」漢字があります。もちろん広く浸透している言葉の中には、誤用・誤読されたまま使っても意味は通じることから、本来の読み方よりも浸透している・・・なんてことも。
そこで本記事では、意外と読めない漢字、読めそうで読めない漢字のクイズを出題します。本記事で紹介するのは「間髪を容れず」。皆さんはなんと読みましたか?
候補1
候補2
「間髪を容れず」は
少しの時間も置かないさま
引用元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。「質問に間髪を容れず答えた」などの例文にもあるように、間を置かずに答えるときなどに「間髪を容れず」という言葉を使う人も少なくないでしょう。
さて、「間髪を容れず」を「かんぱつをいれず」と読んだ人は多いはず。
ですが、実は「間髪」の部分を「かん“ぱ”つ」と読むのは間違いなんです!
正解はこちら。
候補1
候補2
「かんはつをいれず」です。
「間髪」の部分を「かん“ぱ”つ」と読んだ人は恐らく、言葉の区切りを「間髪」「を」「容れず」と捉えているはずです。しかし「間髪を容れず」の正しい区切りは
「間、髪を容れず」
なんです!
「間髪を容れず」は中国、漢代の説話集「説苑(ぜいえん)」から来た表現で、「間(あいだ)に髪の毛1本を入れるすき間もない」を意味します。“間に髪の毛1本も〜”の記述で、「間、髪を容れず」という区切りに納得いくのではないでしょうか。
参考文献:「間髪をいれず」|ことば(放送用語)NHK放送文化研究所
なお辞書で「間髪」と引くと、
「間かん、髪はつを容いれず」の「間、髪」を誤って一語と解釈した言い方
引用元:三省堂 大辞林第三版
とありますが、「精選版 日本国語大辞典」では
(「間(かん)、髪(はつ)を容(い)れず」を「間髪(かんぱつ)を容れず」と読んだところから生じた語) 少しも余裕のないこと。また、そのさま。
引用元:精選版 日本国語大辞典
とあり、「間髪」だけでも“少しも余裕のないこと”と記載されています。
実際「かんぱつをいれず」「かんぱついれずに」と読んでも、異なる意味で捉えられてしまうことはありませんから、そのうち「間髪(かんぱつ)」という読み方が「慣用読み※」として定着するかもしれませんね。
※本来は誤読や誤用だった言葉が一般的に用いられるようになることで、正式な読み方以外によく使われるようになる読み方のこと。
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