「ちょすいいけ」ではありません!「貯水池」の正しい読み方、知っていますか?
耳では聞き馴染みのある言葉であっても、漢字で表記された途端「あれ・・・これで読み方、合ってる?」と戸惑ってしまったことありませんか?
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「貯水池」の正しい読み方、知っていますか?
「貯水池」とは
上水道・発電・農業用水などに用いるため、水をためておく人工池。
引用元:小学館 デジタル大辞泉
です。
“人工池(じんこういけ)”とありますから「ちょすい”いけ”」と読みたくなるものですが、「ちょすい“いけ”」は間違いです。
となると「貯水池」の読み方は、「池」を音読みだけです。「池」の読み方は
- 音読み ○
- 訓読み いけ
の2つしかありません。ヒントは「地」の音読みの一つと同じだということ。
正解はこちら!
「ちょすいち」です。
「池」の読みは
音読み チ
訓読み いけ引用元:池|漢字一字|漢字ペディア
の2つです。
熟語には
- 訓読み〔訓読み+訓読み〕
例:青空(あおぞら) - 音読み〔音読み+音読み〕
例:庭園(テイエン) - 重箱読み(ジュウばこ読み)〔音読み+訓読み〕
例:気軽(キ+がる) - 湯桶読み(ゆトウ読み)〔訓読み+音読み〕
例:夕飯(ゆう+ハン)
などがありますが、「貯水池」は全て音読みの熟語であり、「池」の部分を「チ」と読みます。
ちなみに、「池」を「地」に書き間違いやすい漢字として「電池(でんち)」が挙げられます。「電池」を「でんいけ」と読む人はいないはずですが、書き問題に「でんち」と出されたとき「電“地”」と書き間違えたことがある人は少なくないはずです。
そんな「電池」ですが、「なぜ『電池』という言葉に『池』という文字が使われているのだろう」と疑問に感じたことはありませんか?
「池」には
①いけ。湖や沼の小さいもの。
②水などをためておくところ。引用元:池|漢字一字|漢字ペディア
という意味がありますが、「電池」に使われている「池」はまさに“水などをためておくところ”の意味なのです。というのも、「電池」という言葉が初めて使われた頃の「電池」は、今私たちが目にしている「電池」とは異なる形をしていました。
1886年に中国で出版された『格物(現代でいう「物理」に相当)入門』という本で、「電池」という言葉が初めて使われたんだそう。そこで掲載された「電池」は「木製の容器に硫酸と、銅と亜鉛の板を1枚ずつ入れ、その上部を銅線でつないだもの」であり、「生じた電気が銅線の上を流れる」というものでした。
ここでの「電池」本体は、硫酸を入れる木製の容器、すなわち液体をためる「池」であり、「池」の文字が使われたというわけです。
「電池」そのものの由来を知っていると「だから“池”を使うのね!」と納得できるかもしれませんが、物事の由来全てを漢字の書き方、読み方のために覚えるのはさすがに大変ですよね・・・!
- 貯水池→ちょすいち
- でんち→電池
と読み方、書き方、まとめて覚えておきましょう。
スポンサーリンク