今日の下着で救急車に乗れる? ヤバッと思ったらお部屋の片づけ!
在宅勤務になって、オンライン会議で自宅をさらけだしたり、家のごちゃつきが気になって集中できなかったりして、おもむろに掃除や片づけしたい衝動に駆られた人は多いのではないでしょうか。今年のゴールデンウィークを断捨離ウィーク、片づけウィークにしようとしている人におすすめしたい本があります。
世には「片づけ」「収納」に関する本は山のようにありますが、多くは、「○○を使って収納する方法」や「美しく収納できる洋服のたたみ方」といったテクニックを中心にするもの。考え抜かれたテクで、しかも100均などで手に入るアイテムで簡単にできる方法も多く、マネをすれば、クローゼットや収納スペースが整うこと間違いなし!なのですが、難しいのは、その状態をキープさせること。
せっかく決めた収納ルールを守らなかったり、続けることができなかったりで、すぐに元どおりという経験はありませんか?自慢じゃないですが、私はしょっちゅうです!
そんな、私のように「ホテルみたいにシンプルな部屋があこがれ!」「いつも素敵な人と思われたい」などと言うくせに「あまり片づけが得意でない人」「一度片づけてもキープすることが難しい人」に読んで欲しい一冊が『28文字の片づけ』(yur.3著、1430円、主婦の友社)です。
この本のすごいところは、テクニックを紹介するのではなく、片づけのモチベーションをアップさせ、きれいな状態をキープする行動がとれるようマインドリセットさせてくれる点。片づけ本なのに28文字の短い言葉たちがメインで、そこに著者yur.3(ゆりさん)宅の素敵な写真が添えられているだけというシンプルさなのですが、この28文字の言葉が片づけられない人の心を見透かしてきて、めちゃくちゃ読むのがツラいことも!しかし、このツラさが逆にとっても「腹落ち」させてくれて、ずっと言葉が胸に残るのです。
たとえば
今日の服が妥協でも
そこから印象は作られて
そのうち、それがセンスになる。
(P30より)
適当な服で過ごせば、
適当な一日になる。
(P34より)
明日も来たくなる服だけ。
(P40より)
どうしてなんでしょうね。毎シーズン、服であふれてるクローゼットを見回して「着る服がない」とぼやくのは。それほど気に入ってない服ばかりでも「まだ着られるから」「去年買ったばっかりだし」と心の中で言い訳しては、なかなか決断できない。面倒だし・・・。でもゆりさんの言葉を読むと、気に入ってない服たちで占拠されたぎゅうぎゅうのクローゼットにため息をつくのではなくて、「今本当に着たい服」を厳選し、それ以外は思い切って手放さないと、「わたし、終わってる人になりそう!」と本能に訴えかけられてしまうのです。手放せば毎日が気持ちよく過ごせて、自分なりのセンスも高めにキープできるなら、今すぐ片づけましょう!捨てましょう!
私が捨てたのは、古いヨガウェアやよれた部屋着類。引き出しは閉めるのに苦労するほどだし(笑)、ヨガはこの1年ほとんどレッスンに行けていないし、ごみ出しですら恥ずかしい部屋着なんてもってのほか。「もったいない」の思いで残していてはダメだなと反省です。
ほかにも
掃除とメイクは誰かを
想うとキレイにできる。
(P38)
今は、家に誰かを呼ぶことはできないけれど、もし今日誰かが家に来るとしたらという視点で家を見回すと気になるのは水回りや玄関。いつもは気にもしないところの汚れや乱雑さが目について俄然掃除したくなります。
また、最近の私の楽しみに、外出自粛で自宅にいる俳優さんなどのインスタ生配信やYoutube配信を見てニヤニヤするというのがあるのですが、「こんなイケメンたちを、だらしない部屋でだらしない格好で見ている私」がどうにも嫌で「ちゃんとしたい!」という気持ちに(笑)。妄想でも誰かを想うというのは、すごくやる気がでるというを身を以て感じる今日この頃です。
写真に写すと嫌なものは
捨てるか見直す。
(P58)
これも不思議なのですが、目の前にあっても気にならないのに、SNSにアップしようと写真に撮ってスマホの画面で見ると「何これ?!見せられない!」といろいろアラが見つかるのです。部屋のいたるところ、引き出しもすべて、定期的に写真に撮ってみると捨てるべきものがクローズアップできて、はかどります。
でも、ゆりさんの言葉は、グサっとくるものだけではありません。「あ、それでいいんだ」と片づけに対する向き合いかたが軽くなるものも。
三日坊主でも
やらないよりはずっといい。
(P 86)キレイでなくても
小綺麗にはできる。
(P 90)
完璧にやろうとし過ぎると息がつまる。少しでいいから一日でいいからまずはやってみること。日常のちょっとしたことに心を配るだけで「自分が満足できる」小綺麗にはできると、ゆりさんは言います。小綺麗は言い換えると心地よさなのかな、と私はとりましたが、誰もがインテリア誌に出てくるようなカッコいい部屋である必要はありませんし、嫌だなと感じるものを減らしていくだけでも、居心地のよい空間は作れるんだとちょっと肩に入った力が抜けていきます。
本書『28文字の片づけ』は、現在9刷と大好評。読者のみなさまから、私と同じように、「グサっときた」「即読めて即実行した!」「やる気スイッチ押してくれた!」と多数の声をいただいています!
ぜひ、この本で片づけに対するマインドリセットをして、家中を見直してみてはいかがでしょうか? 今は強制的な在宅時間も、アフターコロナには、さらに充実した素敵なものになっているかもしれません。
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