60歳過ぎても「老けこまない」生き方って?阿川佐和子さんのシンプルな流儀

2020.05.11 LIFE

いくつになっても年齢を感じさせず、いつも上機嫌でイキイキと人生を送っている人がいます。若々しさを保つ秘訣は何なのか?年齢を重ねたからこそ必要な工夫や努力とは? 素敵に輝き続ける方たちから老けない生き方のヒントを探ります。

 

与えられた場所で、与えられた道具で融通をきかせつつ、今日の自分に日々なじんでいく感じかな!(笑)

雑誌やテレビで名インタビュアーとして実力を発揮し続けるかたわら、エッセイや小説など文筆業でも高い評価を得る阿川佐和子さん。最近は女優としても大活躍。「高齢者」の仲間入りをして1年半、衰えを見せないパワーの源を伺いました。

 

自分が高齢者に!
その驚き、発見、つらさ

 

 

「老けましたよ。ええ、もう十分衰えております」

 

インタビューの冒頭、いきなりそう言って顔をしかめる阿川佐和子さん。小柄な体に高性能のターボエンジンを搭載し、頭も体もくるくるよく動く……そんなイメージは66歳になった今もまったく変わらないけれど、ご本人には「衰え」の「自覚症状」が数多くあるのだとか。

 

「老眼は進むし、眼鏡をかけないと食べ物だってボヤけるし、乱視のせいで遠くも見えません。髪の毛は薄くなるし細くもなるし、シワ・シミ・たるみはもちろんですよ。まぶたは腫れて下がってくるし、ドライアイのせいで涙も止まらなくなっているし、もう大変!」

 

ドライアイって目が乾く病気のはず……と思いきや、それだけがドライアイではないと力説する。

 

「目の中には涙を処理する配管があって、それが加齢で詰まるんですって。若い頃は目の中で処理できていた涙が、処理しきれずに悲しくなくてもあふれちゃう。それもドライアイの一種なんですって!」

 

イキイキと語るその口調は、まるで「老い」という変化が面白くてたまらないかのよう。それでも、2年ほど前から続く腰痛には悩まされている。

 

「最初は軽いぎっくり腰かと思ったんですが、ずーっとギックリな感じが続くの。顔を洗うと『いったーい!』だし、腰を少しかがめるだけで『イタタタタ』。痛くてパンツもはけなかったの。でもね、ふと気づいたんです。立ってはくからダメなんだ。座ればいい、座れば痛くない、うん、はける!って。だんだん腰痛とのつき合い方がわかってきました。本当はつき合いたくないんだけどね」

 

最初の頃は、大好きなゴルフができなくなるのではないかと気持ちが落ち込んだ。

 

「でもね、腰痛のためにゴルフができなくなるのは寂しいので、ごまかしごまかしゴルフを楽しむことにしました。前日には痛いんだけど、ゴルフ場に行けば何とかできる。終わるとまた『イタタタタ~』。本当は筋力をつけることが大事なんですってね。でも、根っからの持久力が欠如しているから、筋トレが続かないの。ダメな人間です(笑)」。

撮影/古財秀昭

 

本当に疲れた日には内臓も休ませる

66 年も生きているのだから、骨も関節も内臓も弱って当然。老いていく自分の体を否定する気持ちはさらさらない、と言う阿川さん。

 

「よいおつき合いをするためには、『体の声』を聞くように意識しています。といっても、大して敏感なわけじゃないんですよ。飲み会には行くけれど二次会は断るとか、おいしいものでも『これ以上食べるのはやめておこう』と自制するとか、以前なら徹夜で片づけていたことでも『もう頭が回らない』と思ったら一度寝て朝起きてやる……、と思うんだけど結局『間に合わない!』と慌てることも多いので、そこは大変なんですけどね(笑)」

 

体の声に耳を傾けるようになると、おのずと無理はしなくなっていく。仕事柄外食が多い阿川さんだが、数日続くと胃が弱ってしまう。そういうとき、夜9時以降は胃に食べ物を入れないようにしている。

 

「疲れているときって、内臓も疲れているのよね。食べて元気になるのではなく、食べないで休ませようと思うようになりました」

 

頼りになるのは、梅干しをひと粒入れた緑茶。ほっとして少し元気がよみがえる。便秘かな?と思うときには、脂っこいものなどを控えて、野菜をたくさん摂り、あとはジャンプする……くらいかな?

 

「体内の循環がよくなるように心がけます。どうやら私は、おなかが少しすいているときのほうが元気みたいです。そして『明日は何食べようかな』って考えながら眠るのが楽しいの。前期高齢者になりたての身なので、快眠・快食・快便が健康のバロメーターです」

 

気になる続きは発売中の『ゆうゆう』2020年6月号に掲載されております。是非チェックしてみて下さい!

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【プロフィール】

あがわ・さわこ●1953年東京都生まれ。父は作家の阿川弘之氏。「サワコの朝」「ビートたけしのTVタックル」などの進行役としてテレビで活躍する一方、エッセイ『聞く力』は2012年の年間ベストセラー第1位に。『週刊文春』の「阿川佐和子のこの人に会いたい」は27年続く人気連載。17年に放送のテレビドラマ「陸王」などで、女優としても活躍。

 

撮影/古財秀昭 取材・文/神 素子

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