第二波危機で「コロナ以前に戻れる」意識を完全に捨てるべきワケ

特定行政書士・社会学者・ベトナム国立フエ科学大学特任教授の近藤秀将です。

私は普段、アジア地域からの入管実務を手掛けています。常にアジア各国のオフィスから状況の報告を受けるので、海外でのコロナ禍の現実、またそれに基づく今後のグローバルな人の動きを肌で感じています。

さて、国内では現在、東京、埼玉を中心としてジリジリと感染者数が増えています。

とすれば、当然次の疑問が出てきます。

「第二波Xデーは、いつか?」

【コロナ後の世界#4】

 

「これくらいいいだろう」気のゆるみをコロナが襲う


6月26日に感染が確認されたさいたま地裁の職員は、「会食」相手から感染したということです。

緊急事態宣言が解除され、自粛ムードも薄れてきているのは確かです。

さらに、小学校等では毎日登校、学校内での昼食も始まっています。

 

この状況は、着々と「第二波」を引き起こす下地が整えられていると言えるでしょう。

 

私は、「会食」から感染が広がっている点を重視しています。

 

そもそも「会食」は、不要不急のものです。

あえて感染リスクを負ってまでするものではありません。

 

それにも関わらず「会食」をするのは、「これぐらい大丈夫だろう」という気の緩み以上のものではないでしょう。

換言すれば、この「会食」程度の気の緩みの積み重ねが「第二波」を招きます。

さらに、政府が作成しその実践例を公表している「新しい生活様式」は、「大人のルール」であり、それをまだ幼い小中学生らにまで徹底させようとする学校の非現実的姿勢も「第二波」の要因です。

 

これらはコロナ以前(ビフォアコロナ)の世界に「戻れる」という幻想に基づく行動です。

 

この幻想を捨てない限り「第二波」を避けることはできないでしょう。

 

すべて後手に回ったWHOですら「第二波」を警告している

6月26日にWHOは、過去のスペイン風邪の流行を例に挙げ、「第二波」到来により、全世界で数百万人の死者が出る見方を示しました(CNN『コロナ「第2波」で数百万人死去の恐れ、WHO警告』2020.06.27)。

 

本当の「危機」は、これからやってくるかもしれません。

 

「登校」に固執する学校。

密を伴う「会食」を前提とするコミュニケーション(昼カラ含む)。

 

これらは、ビフォアコロナ世界に惹かれた行動です。

これらの行動は、ウィズコロナ世界では、感染を拡大させる非合理的なものとなります。

 

これだけインターネットが普及し、様々なオンラインサービスが展開されている中で「登校」「会食」に固執する行為。

例えそれらが、本来であれば「当たり前のもの」であったとしても、ウィズコロナ世界では非合理的なもの。もっと言えば「社会規範に反する行為」です。

 

これから私たちは、オンラインをベースとしたコミュニケーション、そして学び、さらにはビジネスを「当たり前のもの」としていかなければなりません。

つまり、オンラインをベースとした様々な活動は、リアルの代替ではなく

 

「オンラインだからこそできるもの=オンラインのメリットを十分に活かしたもの」

となります。

 

「高齢者だから」「経済弱者だから」ITに弱いという発想はもう古い

ビフォアコロナ幻想に囚われている「幻想者」とでもいうべき古い人たちは、「自分は正しい」という前提で非合理的な行為を周囲に押しつけてきます。

 

これら幻想者たちは、既に世界が決定的に変容しているという現実を認めません。

 

彼らが有している「正義」は、ウィズコロナ世界においては、「不正義」として評価され得る。

 

しかし、自らの行為を「正義」と信じている幻想者は、目の前に広がる現実を正視することできません。

 

その結果として、次々と「第二波」「第三波」を招く行為を善意で繰り返していきます。

私たちは、ビフォアコロナ幻想に囚われる幻想者たちへレジスタンスをしなければなりません。

 

 

例えば、幻想者は「高齢者はITに弱い」等を理由として反攻してくるかもしれません。

それは、確かにビフォアコロナ世界では配慮すべきことだったかもしれません。

しかし、ウィズコロナ世界は、全ての活動をオンラインベースとしなければ、感染を広げるだけです。それによって最も不利益を受けるのが高齢者であるならばむしろ「高齢者こそITが必要である」と言えます。

だからこそ、「高齢者はITに弱い」ことを理由としてビフォアコロナ世界のルールを押しつけてくる幻想者に対しては、私は「高齢者がITを使用する必然性」を主張します。

これは、高齢者に対して酷なようにも思えますが、実際は、ウィズコロナ世界で生きて行くための必要条件であれば、それを当然のこと認めるだけです。

高齢者でも利用しやすいインターフェイスを用意すれば、それほど問題にはならないでしょう。

 

また、幻想者は、「ITを利用するには経済的負担がある」と反攻し、経済的弱者の存在を盾にするかもしれません。

これに対しても、所得基準を設けてタブレット型PC配布や通信費補助等の政策を実行すれば解決します。

 

マスク余興で大騒ぎの余裕ある国でいま「財源」を問う愚

財源をどうすると言われるかもしれません。

しかし日本には、アベノマスクのような余興をやる余裕があります。問題ないでしょう。

ウィズコロナ世界に生きるのを「不自由」と感じるのは、ビフォアコロナ世界の基準としているからです。

ウィズコロナ世界には、ウィズコロナ世界の「自由」があり、それらの愉しみ方もあります。

それらに一刻も早く慣れていかなければならない。

ビジネス、娯楽、生活全般は、ビフォアコロナ世界の基準が通用しなくなっていきます。

これは「危機」である側面もありますが、同時に私たちが「進化」する好機でもあります。

今こそ、私は、この「進化」の好機に抗う幻想者に対して声を上げなければなりません。

 

ビフォアコロナ世界に囚われた幻想者へのレジスタンス。

 

今こそ、その好機です!

 

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