【40代編集長の婚活記#205】恋に不器用な女が「告白したこと」
いまになってわかってきたこと
婚活を4年間やっていて、その“なんか”がちょっとわかってきた気がする。私は、オープンなつもりだったけれど「明確な言葉にしていなかった」のかもしれない。
例えば……。
好きなものは伝えるけれど、嫌いなものはあえて言わなかった。
お付き合いしている相手と、考え方や意見が違うなと思っても、あえて口にしなかった。
否定的な言葉を発したり、意見がぶつかるのがイヤだったのだ。「私が受け止めてしまえばいいこと、私がガマンすればいいから」と言葉を飲み込んでいた気がする。
「私が受け止めればいい」
だから、別れ際以外で恋人とケンカしたことがなかった。
平和主義といえば聞こえがいいかもしれないけれど、「嫌い」とか「イヤ」という言葉を飲み込んでいたのだから結局、本音を話していなかったんだな……。
好き・嫌いをストレートに話してくるレンズさんを見ていたら、私も好きなことだけじゃなく、嫌いなことも話してみたいと思った。
料理が嫌い、なワケではなくて
食事をしながらの会話は、自然な流れで料理のことになった。
レンズ「こう見えて、わりと料理は好きなんです。アサミさんは料理はお嫌いなのですか?」
アサミ「正確にいえば、料理が嫌いなわけじゃないんです」
料理が嫌い、料理が苦手……。婚活の初期からずっとそう言ってきた。婚活アプリのプロフィールにもそう書いていたから、ちゃんと読んでいるならレンズさんは私が料理が苦手な女性だと理解して会っている。
アサミ「実は『料理が好き』とか『料理をする』と発言すること自体が、イヤだったんだと思います」
レンズ「どういうことですか?」
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